どうも、RyeChemです!
今回の記事は公害防止管理者(水質一種)の各科目の総評とポイントになります。
- 各科目の簡単な総評を知りたい
- 各科目の勉強の重点度合いを知りたい
- 各科目のポイントを知り、効率的に勉強を進めたい
公害防止管理者の試験は各科目、部分合格が認められており、3年間の保証期間が設定されています。
つまり3年間のうちに、全科目取り切ることが出来れば無事資格を取得できます。
なので、複数年を見越して勉強するのであれば、かなり簡単な部類と言えます。
しかし、受験費や場合によっては教材費が毎年かかるのは結構な負担。
やはり狙うは一発合格でしょう。
部分合格も含めた合格率が20%台なので、一発合格率はさらに低く、10%以下と推測されます。
しかし、要点を抑えて勉強すれば1-2ヶ月あれば十分一発合格は狙えます。
ちなみに、私は令和2年度に受験し、勉強期間約一ヶ月で一発合格しました。
大気一種の方も実勉強日数3週間で一発合格(公害総論は免除)できたので、暗記が得意な方は1ヶ月が目安かなと思います。
確実性をあげるために2ヶ月は見ておいた方が良いのはもちろん。
さて、今回はそんな公害防止管理者(水質一種)の各科目の総評とポイントを解説していきましょう。
公害防止管理者(水質)のオススメの参考書に関してはコチラ
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公害防止管理者(水質一種)の各科目の総評
公害防止管理者(水質一種)では5科目あり、60%の正答率を各々取る事で合格出来ます。
マークシート方式で正答率6割ですから、科目1つ1つで見れば全く難しくありません。
しかしながら、合格率を低下させてる要因は範囲が膨大で、細かい所まで手が回らないこと、ヤマを張ってしまうこと。
その結果、出題傾向が変わった時に対応できない、というのが多いかと個人的には思います。
もちろん、余裕こいてたら思ったより勉強時間が全然足りない!とか、覚えきれずに知識がどんどん抜けてくとかもあるかも知れません。
まずは要点を抑えて、確実に取れる得点を増やし、その後に確実性を高めるため細かい所まで勉強していきましょう。
公害防止管理者(水質一種)の各科目総評
公害総論:簡単
水質概論:普通~やや難
汚水処理特論:普通
水質有害物質特論:普通
大規模水質特論:簡単
大気の場合には科目が6つであり、計算が難しい問題がたまに出るのですが、水質の場合には5科目で計算問題は簡単(むしろサービス)ですね。
ただ、水質の特徴的な所は数値や分析手法等が数多く覚える必要があり、混同する点です。
しかしながら、個別に見れば難しい科目はありません。
なので、計画を立てて勉強を進め、抜け漏れなく順序だてて読み進める事が大事ですね。
公害防止管理者(水質一種)の各科目別ポイント
さて、公害防止管理者(水質一種)の各科目別ポイント解説の方に移っていきましょう。
公害防止管理者は「解けない…。」と感じる問題は皆無で、ひたすら暗記暗記暗記。
問題を解くときに、選択肢を見て正誤をしっかり判断できるようになればベストですね。
消去法は有効ですが、確実に分かる問題の数を増やしていく、それができるほど明確に記憶する所までいきましょう。
公害総論
公害総論は公害防止管理者の大気と水質の共通科目です。
なので、大気・水質どちらも取得を目指す方は一方の試験で免除になります。
公害総論の特徴
公害総論の特徴に関しては、大まかに以下2つ。
- 法関係の記述がかなり多く出てくる。
- グラフや〇〇の序列が多く出てくる。
公害総論に関しては水質概論と被ってくる内容でもあります。
そして、暗記の傾向も偏っているので、それほど難しくないと思います。
公害総論のポイント
さて、上述の傾向を踏まえた上で、ポイントを言うのなら…。
- 法律・条文の暗記は必須
- グラフの推移と数値の序列は確実に覚えること
特に、法関係の記述、条文の丸暗記は欠かさずすべきです。
なぜなら、単語の穴抜き問題が条文を丸暗記が出来ていないと非常に難しいからです。
逆に言えば、他の問題はぼんやり覚えていても消去法や直接回答を見つけられることが多いです。
ただ、法律・条文に関しては細かな単語を抜かれ、紛らわしい語彙欄から選択するので、確実に覚えていく必要があります。
頻出な条文すら10個ほどあるので、過去問で出題された条文だけでは不十分だったりします。
不意を突かれて、全く分からない…。なんてことにならないよう、出題されてない箇所も覚えていきましょう。
次に、グラフの推移や序列に関してですが、こちらは正確な数字(一桁まで)は覚えなくとも良いです。
特に大切なのが、『序列』と『最大』です。
全ての事柄に対して、1位は〇〇、2位は××…。と頭の片隅に入れておきましょう。
序列さえ記憶できていれば、公害総論の4-5問は選択肢を大幅に削れるはずです。
ココがポイント
項目としては、最近の環境問題からは多く出題される傾向にあります。
時間が足りなければ、取り敢えずここを重点的に攻める事をオススメします。
水質概論
2科目目の水質概論は先の公害総論の“水質”に係る部分の深堀です。
なので、対策としては同じ様な感じで進めればOK。
ただし、“深堀”なので、特にグラフの推移・序列(大小関係)には注目。
水質概論の特徴
- 規則上の数値やグラフ、序列(大小関係)と言った混同しやすい項目を記憶する必要がある
- 幅広く出題される。
- 計算問題はサービス問題なので、確実に。
水質概論はとにかく、覚えた知識がごちゃごちゃになりやすい科目の1つです。
ある程度頭に入れてしまえば、復習も楽なのですが、覚えるまでが大変。
水質概論のポイント
水質概論のポイントは以下の通り。
- 満遍なく出題されるので抜けNG
- 数値や序列、関係性の暗記は必須
正直言って、出題範囲全体的に出題されるので対策が難しい科目と言えます。
そして、数値や序列を必死に覚えても各項目1題しか出題されないので、勉強時間に対してコスパが悪く感じる科目です。
しかしながら、水質概論に関しては『数値』・『序列』・『関係性』を1つ1つ覚えていき、確実に得点を取るのが主。
ポイントと言えるほどのポイント解説になっていませんが、勉強範囲にムラがあるのは良くない、と覚えておきましょう。
汚水処理特論
一見、暗記する箇所が多くて嫌になる“汚水処理特論”ですが、出題傾向は偏ってます。
時間が足りなければ、“活性汚泥法”など頻出の項目を重点的に覚えましょう。
汚水処理特論の特徴
- 計算問題が出題される
- 方法の原理や特徴を覚えるのが少し重い。
- 出題傾向は偏っている
特徴的な計算問題が唯一出題されるのがこの“汚水処理特論”です。
ただ、計算問題はむしろサービス問題なので、しっかり正解を取っていきましょう。
そして、この科目では方法の原理や特徴的な内容が多めです。
読解と記憶に時間がかかるのですが、出題傾向が偏っています。
時間との相談になるのですが、不足していれば“活性汚泥法”等の頻出問題を重点的に取り組むのはアリです。
また、出題が偏っているということは過去問が有効的に使える事の証ですので、過去問で出題された問題は確実に選択肢1つ1つまで覚えていきましょう。
汚水処理特論のポイント
以上を踏まえて、この汚水処理特論のポイントは以下の通り。
- 計算問題はサービス問題。式を確実に覚える。
- 『物理化学処理法』・『生物処理法』が出題の殆どを占める。
まず、計算問題は基本的に与えられた数値を式に当てはめるだけのサービス問題。
しかし式を覚えていなければ話になりませんので、公式をしっかり記憶する。
次に、汚水処理特論では出題の殆どが『物理化学処理法』および『生物処理法』です。
これらと計算問題で合格基準は達することが出来ます。
特に生物処理法の“活性汚泥法”は毎年、複数出題されているので確実に覚えましょう。
特に、覚える負担が大きいだけで、水質概論のように混同することはそれほどないので、“やるだけ”です。
水質有害物質特論
水質有害物質特論は暗記する量が多く、重ため。
そして、水質概論と同じく、各種有害物質に関して各々物性、処理法等を覚える必要があるので、記憶した内容が混同しやすいです。
水質有害物質特論の特徴
- 多めの暗記が必要
- 記憶が混同しやすい
- 満遍なく出題されるので、全ての項目確実に覚える
水質有害物質特論は有害物質に関して1つ1つ基準や物性、処理法など覚える必要があります。
なので結構ヘビーです。
逆に言えばコレしかないので、確実に暗記量と得点は比例します。
また、物質ごとの出題傾向に偏りはそれほど見られませんが、内容的には処理法に偏っています。
水質有害物質特論のポイント
- 各種有害物質の“処理法”を確実に覚える。
この科目でのポイントはこれに尽きますね。
もちろん、処理法を確実に覚える事ができたら、それ以外も覚えていくべきではありますが…。
ただ、これまでの出題傾向が同様になされるのなら、概要や化学的性質からは殆ど出題されません。
あくまでメインは有害物質の“処理”だということを頭において、効率よく記憶していきましょう。
大規模水質特論
最後に大規模水質特論ですが、これは簡単な部類です。
今までと少し変わった内容ではありますが、理解より記憶を優先していきましょう。
大規模水質特論の特徴
- 内容自体は難しいが、科目的には簡単。
- 出題範囲がかなり狭いので、覚えやすい。
大規模水質特論は法規や分析法と言った今までの内容とは一風異なります。
しかしながら、出題範囲は狭く、問題的にも同じような箇所が出題されます。
そのため、比較的簡単な科目と言えます。
なので、最後まで気を引き締めて覚えていきましょう。
大規模水質特論のポイント
- 問題の出題傾向に偏りがある(後述)
- 過去問の焼き増しが多いので、過去問主体で勉強でもOK
大規模水質特論は一見内容的に難しいので、科目合格自体も難しく感じますが、そんなことはありません。
まず問題の出題傾向に関してですが、大まかに2分されています。
『大規模排水の拡散と水質予測』で約4問、対策事例の各4つ(石油、パルプなど)でそれぞれ1題ずつ出題される傾向にあります。
これを知っておけば、大幅に勉強時間が短縮でき、他の科目に時間を充てることができますね。
また、大規模水質特論に関しては出題範囲が狭いがゆえに、過去問の焼き増しが非常に多いです。
公害防止管理者の試験は基本的に過去問の焼き増しサイクルが遅いので、あまり過去問主体に勉強するのはオススメしません。
しかし、大規模水質特論に関しては過去問の周回と、選択肢1つ1つを覚えていく事により簡単に合格を勝ち取ることが出来ます。
公害防止管理者(水質一種)に関してのポイント解説は以上となります。
時間に余裕があるのであれば2ヶ月を、暗記が得意なら1ヶ月を目安に勉強を計画的に取り組んでいきましょう。
効率的に勉強を進めて、一発合格を目指しましょう!