どうも、RyeChemです!
今回の記事は【内定率/通過率の高さに繋がる“違い”~魅力的な学生vs平凡な学生~】です。
若手研究員として採用面接官を経験した中で、面接に全通過するような“魅力的な学生”とほぼ毎回お祈りされるであろう“平凡な学生”の違いをいくつか感じました。
ただ安心して欲しいのは、受かる学生と落ちる学生間に「対策できないほどの圧倒的な差はない」ことが殆どです。
今回の記事では、通過率(内定率)に差を生む学生の“違い”に関して実体験から解説していきます!
今回の記事はこんな人にオススメ!
- 就職活動中の学生
- 面接対策(特に応答面)に悩んでいる方
- 将来的に就活を控える学生
Contents
面接官側が抱く学生の一般的な印象
まず、面接官を経験した中で学生に対して抱いた一般的な印象を挙げていきます。
- さほど学歴の差は“就活力”に反映されてはいない
- 突出したスキルを有する学生は殆どいない
- 就活の準備度合いによって明白な優位性を生む
学歴の差は“就活力”に反映されていない
私が学生であった当時、そして若手研究員として面接官側に立った経験の中で一番感じたことは『学歴の差が就活力に反映されていない』ことです。
言い換えれば、どの学生も就活に関してのベースは殆ど変わらないということです。
一般的に、高学歴の人は大手企業に内定しやすい傾向にはあります。
それは勿論、学生の本業が“勉学”であり、学業に励んだ者が一定の評価を受ける社会であるからです。
ポイント
ただし、『就活力』という観点で見れば、圧倒的な学歴の差より遥かに矮小な差でしかありません。
ここでいう『就活力』は応答の正確性/スピード、話の軸、強み弱みです。
就活中に関しても、学歴の差を感じるのはいわゆる“学歴フィルター”や“面接官側のバイアス”によるものであり、就活力といった観点ではない場合が多数です。
仮に違いがあるとすれば、人脈と自信/自負、そして大学側のサポートにあります。
突出したスキルを有する学生は殆どいない
次に伝えたいことは『突出したスキルを有する学生は殆どいない』ということです。
就活に来た学生で、「これは凄い、採用したい!」と一発で思えるスキルを持つ学生なんて殆どいないのです。
大手メーカー就職において評価されるスキルの一例は“語学力”、“海外経験”、“プログラミング”、“マネージメント経験”などです。
ポイント
これらは、一般的な学生生活の中で習得できるスキルではなく、学歴依存でもありません。
逆に言えば、高校時点で頑張れなかった学生達は早い内に行動し、差別化を図れるスキルを得て就活に臨むと希望する企業への入社確度をぐんっと上げることができます。
就活の準備度合いによって明白な優位性を生む
基本的に、就活準備なしに学生が持ち合わせている材料で臨む就活には殆ど差が生まれません。
しかしながら、就活準備を十分に行うことで明白な優位性を生むことができます。
例えば学会発表や卒論発表等で発表練習や質疑応答対策を殆ど行わなければぐだぐだな発表時間になりますよね。
少し発表練習を行うだけでスムーズに発表でき、十分に時間投資すれば質疑応答まで完璧な発表時間となるでしょう。
最小の努力で就活の大成功を収めるのは“就活準備”です。
インターンシップが本格化する夏からの準備で基本的には就活は無双できます。
何故なら年明けから焦る学生が大勢存在し、特に大学院に進学した学生にはこの傾向が多く見られるからです。
また、行動に移してはいてもやってる気になってる学生も多く、本格的に就活準備を行う学生の割合はかなり少ないです。
半年という就活準備期間で、希望の企業に入社し定年するまでの将来的な40年の安泰を買えるのですから超コスパの良い時間投資ですよね。
内定率/通過率の高い魅力的な学生の特徴
就活で無双できるような内定率/通過率の高い学生には共通点があります。
各社、理念や方向性が異なるにも関わらず、ある学生はどんな企業に対しても内定を勝ち取り無双します。
なので、それは企業研究を十分に行っているという話ではないのです。
面接官を経験する中で内定率/通過率の高い魅力的な学生の特徴は以下が挙げられます。
- 即座に話を組み立て回答できる
- 話のストーリーラインが綺麗に整っている
- 質疑応答に対する回答の本筋がブレない
面接で「おっ」と思わせる学生は大体内定を勝ち取ることができています。
ポイント
ここで、知って欲しいのは「おっ」と思わせるのに、何も特別な才能やスキルは不必要だ、ということです。
日常会話レベルでも意識できるような会話力、話術が面接の殆どを決します。
それに加えて、“自己分析の深度”による肉付けが出来ていれば完璧です。
即座に話を組み立て回答できる
面接という緊張状態の中、即座に相手の質問に対し話を組み立て回答できる学生はその時点で頭1つ抜けて見えます。
即座に話を組み立てられるというのは“自己分析”を十分に行い、頭の中で自己を整理できている証拠です。
自己分析が完了しており、自分を偽りなくアピールできる学生は面接官にとって好印象です。
自己分析が十分に出来ていないと話も薄っぺらくなり、ついには嘘・偽りに頼る学生も発生しますが、面接官には違和感を与えます。
ポイント
社会経験がより豊富な採用担当が何十、何百もの学生を短期間に審査するのですから、安易なウソは見抜かれます。
特に、深掘り質問をされる際に、ボロが出てしまいます。
即座に話を組み立て回答できる能力が評価される所以は、入社後どの職種においても使える優れた能力だからです。
例えば、研究職であっても定例会での報告や開発部門、その他との説明の場で活かせます。
ストーリーラインが綺麗に整っている
次に、『ストーリーライン』です。
話が上手な人はストーリーラインが綺麗に整っています。
物語で言う“起承転結”です。
自分の主張、その理由と経験、裏付ける根拠....これらを統合し、論理的に説明できる能力が面接では求められます。
面接という短い時間の中で相手に印象を与えるには、自分の持ち合わせる材料を効果的に相手に伝達しなければいけません。
その中で、ストーリーラインがぐちゃぐちゃだと好材料を持っていても魅力は半減します。
逆に、好材料がなくともストーリーラインが整っていれば、自分の武器を100%伝達できるほか、話の上手さに惹かれます。
質疑応答に対する回答の本筋がブレない
面接官の役割は深掘り質問を学生に行い、学生の本質を最大限引き出して評価することにあります。
確実に事前準備している学生の話に対して、どこまで真剣に準備したか、あるいは想定外の質問に対してどう回答するかを評価するのが肝なのです。
そのため、面接官側からは多くの質問が学生に対しぶつけられます。
魅力的な学生は回答の本筋にブレがなく、100%質問に沿った回答がなされるので学生側の意見を十分に汲み取り、評価することができます。
対して、面接という極限に緊張する状況の中で、“回答のブレ”は学生がやりがちな面接時の減点行為でもあります。
例えば…
- 質問に対して必死に回答している中で、質問の本筋から逸れていくこと。
- あるいは、そもそも質問の意図が十分にくみ取れず、自分の言いたい事を優先して回答してしまうなど。
これらは“慣れ”による寄与も大きく、十分な面接練習を積んだかが鍵になります。
また、面接中に自分の用意した回答に頭を巡らせすぎて、相手の質問の意図まで気が回らない場合もあるでしょう。
基本的な準備は十分に完了させ、頭に回答を定着させることで、面接中に余計な容量を割かないようにしましょう。