どうも、RyeChemです!
今回の記事は、業界の基本的な知識について書いていきます。
はてな
皆さんはキーエンスという会社をご存じでしょうか。
名前は聞いたことあるかもしれません。
なんせ、平均年収約2000万の超高給取りで有名な会社です。
ですが認知度は花王やソニー等の企業ほど高くなく、“何の”企業かまで言える人は多くはありません。
その理由は企業のビジネス形態にあります。
キーエンスはBtoB企業で、皆が良く耳にする企業群の殆どがBtoC企業だからです。
さて、ここでBtoB企業とは何か、BtoC企業とはどういう企業を指すのか、基本的な業界の知識から説明していきます。
これであなたも、業界について一歩詳しくなれるはずです。
業界の基礎知識
先述の通り、BtoB企業は企業規模の割に認知度が低いです。
私が携わる化学メーカーも多くはBtoB企業であり、化学業界以外の方は大手以外あまり存じないかも知れませんね。
皆さんがBtoB企業を知る機会といえば・・・
- 所属する業界に興味があり、調査した
- 地元の有力企業である
- イベントのスポンサーで記載されている
- 正月など特定の時期にだけ放送されているテレビCM
- 自身の企業の取引先である
等が挙げられ、学生であればなかなか他業界のBtoBは知る機会を有してはいないでしょう。
BtoC企業 と BtoB企業
さて、何度も言いますが基本的に皆さんが日常生活の中で良く見聞きするのは “BtoC企業” の事。
BtoC企業とは
“BtoC企業” とは “Business to Customer” つまり消費者に対して取引している企業を指します。
例えば、
- トヨタ自動車(輸送用機器)
- アサヒ飲料、食品(食料品)
- パナソニック(電気機器)
上記はほんの一例で、住友生命(生命保険業)やJR(陸運業)など、日常を振り返ってみると多くの企業がすぐに見つかると思います。
“BtoC企業” は取引の対象が主に消費者になるため、消費者に自社製品をCMやチラシなどを通じてアピールする必要があるわけです。
商品購買における“知名度”・“ブランド力”は非常に強力なモノですからね。
その副次的な作用で、大手のBtoC企業は就活生に人気ですよね。
BtoC大手企業に就職となれば、鼻高々ですよね。
BtoB企業とは
対して、“BtoB企業”とは “Business to Business” つまり企業間の取引をする企業を指します。
- 三菱ケミカル(化学)
- 日本製鉄(鉄鋼業)
- 東レ(繊維)
などなど。
“BtoB企業” は基本的に消費者の目に触れる必要はなく、企業に対して自社のホームページや商社を通した他社へのワークによって他社にアピールします。
そのため、取引対象が企業のため、我々消費者は触れる機会がなく、あまり知らないのです。
しかし、BtoB企業でも近年では消費者に対してもアピールするケースが増えています。
皆さんは “SDGs” って知っているでしょうか。
“SDGs” はざっくり言うと、世界全体で環境への負荷を減らしましょうという取り組みです。
会社の規模が大きくなるほど社会的な責任が大きいので、取り組み自体は義務ではないですが、積極的な参加をします。
SDGsはほんの一例で、他にも被災地に向けた支援や地元に対する支援なども行っております。
“BtoB企業” は私たちはこんな取り組みをして、環境やら考えてますよって消費者にアピールするわけです。
ポイント
これらの活動により、優良な企業だとアピールする事になるので採用活動で優秀な人材の流入が増えます。
また、会社の信用が上がり、株を通じて資金を集めることも可能となります。
企業規模が大きければ、BtoB企業でも目に触れる機会は多くなりますね。
特に財閥系(三井・住友・三菱)であれば、知らない人は殆どいないのではないでしょうか。
従業員は会社の看板を背負っているという責任もあるので、日頃の行いには気を付けなければなりません。
BtoC企業とBtoB企業のメリット・デメリット
さて、次はBtoC企業及びBtoB企業の一般的な特徴を解説したいと思います。
〇BtoC企業の特徴
- 知名度が高い
- 自社製品の福利厚生(割引価格で購入できるなど)がある
- モチベーションが高く保ちやすい(お客様の声が届く、働きが世間の動向に反映されやすい)
〇BtoB企業の特徴
- 経営が非常に安定している。
- 黙々と取り組める仕事が多い。
- グローバルに活躍できる
他にも特徴はあると思いますが、個人的に大きなポイントは上記の通りです。
BtoC企業に就職した方が仕事に対する満足度・やりがいは高いイメージがあります。
働くとなれば仕事に対するモチベーションは非常に大事。
一日の1/3を仕事に費やすのですからね。
ただ、BtoC企業のデメリットとしては大きく2点
- 経済の状態、消費者の流行は非常に不規則で変化も早く、その影響を受けやすいこと
- 事業の柱が少なく、シェアを奪われた時に立て直しが効きにくいこと
近年では、事業の多角化している企業もあります。例えばトヨタ自動車で有名なトヨタは車だけでなくトヨタホームなんてのもやってますよね。
ただ、余力のある大企業のみで、殆どは1本の柱に依存しています。
ではBtoB企業はどうなのか。
- 知名度が低く、会社の中身が可視化されていない(どんな会社か不透明)
就活や転職の時にかなり不安な点ですね。
まとめると、
ポイント
“BtoC企業” ⇒ モチベーション・やりがいを持って働ける可能性が高く、知名度もあり充実する。
“BtoB企業” ⇒ 事業の幅が広く、会社の経営がとても安定しているので、将来的な不安はない。
まとめ
- 企業には消費者と取引をする“BtoC企業”と企業間で取引をする“BtoB企業”がある。
- 両社は取引相手が異なるので、企業の在り方に違いがある。