化学業界vs他業界比較

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【業界ランキング比較】“化学業界”vs他業界!年収・規模等を業界の特徴と共に解説

2021年1月16日

 

こんばんわ、RyeChemです。

今回の記事は【業界比較】化学業界vs他業界!年収・規模・利益率等を業界の特徴と共に考察です。

 

けむぱんだ
今回の記事はこんな方にオススメ

  • 化学系専攻の方
  • 化学業界への転職を考えている方
  • 将来的に実験や分析を仕事にしたい方
  • 高校卒業後に化学メーカーの工場勤務する方

 

化学業界は一般的に、日常の中で見聞きする頻度が少ないため、皆さんにとって馴染み無いことと思います。

ですが、化学業界は想像よりも規模が大きく、皆さんの生活を大きく支える基盤となっています。

そんな化学業界を知るうえで、他業界とのランキング形式の比較により特徴を解説していきます。

 

化学業界の特徴

化学業界は消費者の目にはあまり触れられることがありません。

化学業界では何を生み出しているのでしょうか。

まず、それらの説明から始めることとします。

 

多くの企業はBtoB企業

化学業界は主に“BtoB企業”であり、日常の中で目にする製品が化学メーカーであることはあまりありません。

花王など“BtoC企業”もありますが、主要な企業の大半が総合化学メーカーであり、石油化学を主にしています。

  • 三菱ケミカル
  • 住友化学
  • 旭化成
  • 三井化学

などなど。

 

身の回りの製品を形作る“素材”を化学の力で生み出す業界と言えます。

そのため、多くの場合には消費者というよりは企業相手に取引します。

 

化学業界に属する企業分類は“4つ”

化学業界にはどんな種類の企業があるのでしょうか。

企業の種類は以下のようにざっくりと分けることが出来ます。

化学業界

  • 総合化学メーカー:原料から最終製品まで一貫して製造販売、川上から川下まで。
  • 誘導品メーカー:基礎原料を用いて中間製品を製造。川中を占める。
  • 電子部品メーカー:基礎原料や誘導品から電子部品(ディスプレイ材料、キャパシタ、トランジスタ等)を扱うメーカー。
  • 生活用品メーカー:BtoCでおなじみ、トイレタリーや化粧品(花王や資生堂など)を製造販売。

 

生活用品メーカーに分類される企業は消費者が直接使用する製品群を取り扱うため、ご存じかと思います。

ただし、それ以外は製品の一部となる素材を作り出し、機能を追求しています。

ポイント

化学業界は皆さんの暮らしには欠かせない存在で、身の回りにある殆ど全てのモノには“化学”が使われています。

皆さんの想像よりも遥かに多くの製品に“化学”は関係しています。

まさに『縁の下の力持ち』と言える業界でしょう。

 

化学業界vs他業界のランキング比較~規模・年収・利益率~

化学業界と他業界の比較をランキング形式で発表していきます。

以下ランキングの順位及び数値は全て、"業界動向search.com" さんのデータに基づいております。

業界の動向やランキング、シェアなどを分析-業界動向サーチ (gyokai-search.com)

 

業界規模

化学業界の規模は全140超の業界のうち11位となっています。

業界規模(売上)

  1. 卸売 (1,074,409億円)
  2. 電気機器 (788,670億円)
  3. 金融 (658,885億円)

化学業界は312,061億円(11位)。

業界の上位を卸売、金融、商社、保険等のサービスを売る業種が多く占めています。

その中で、製品を売る製造業である化学業界はかなり奮闘しており、業界規模自体はかなり大きく、上位であると言えます。

 

でもこの結果は意外ではなく、化学はモノづくりの根底です。

一度身の回りの物を見渡してみてください。

“化学”が関連しない製品は殆どありません。

テレビ、ペットボトル、エアコン、冷蔵庫・・・・etc

化学の加工先画像

 

消費者が日頃扱う完成品のどこかには、殆どの場合、化学材料が使われています。

それは、“化学”が最終製品製造プロセスにおける川上(基礎原料側)を殆ど網羅している事に起因します。

ポイント

化学業界は生活水準の維持、向上には化学の発展は必要不可欠で、なくてはならない存在である。

 

最終製品が何であれ、化学は携わっている。

裏を返せば、BtoC企業にありがちな消費者の流行り・廃りに影響されにくい業界と言えます。

また、最終製品が日本製である必要はなく、海外メーカーからの化学品の引き合いも強い事実があります。

 

化学業界は将来的な市場の縮小やAIによる代替を受けにくい安定業界と言えます。

 

化学業界の利益率(vs他業界)

化学業界の利益率は全140超の業界のうち36位となっています。

利益率

  • 消費者金融 (16.0%)
  • ソフトウェア (15.8%)
  • クレジットカード (12.8%)

化学業界は4.1%(36位)となっています。

 

川上製品と川下製品の付加価値

利益率は会社にとって非常に重要ですよね。どれだけ売上高が高くても利益がなければ意味がありません。

基本的には製造業は業界規模の割に利益率は低いです。

特に化学業界が扱う川上側製品(消費者から遠いモノ)は製品自体に付加価値を付けにくいです。

その中でも、様々な素材が日々開発・改良され、機能性の向上が図られています。

 

参考

川上製品と川下製品の違いの一例を紹介しましょう。

消毒用アルコール製品に関してピックアップしましょう。

アルコール成分は、基本的にどの化学メーカーが作ってもほとんど差異はありません。

アルコール成分はある特定の化合物でしかなく、各社不純物量、コストの低減で差を生むのみです。

しかし、完成品としての消毒用アルコール製品は外装(パッケージや形)、ブランド力などで付加価値を生みます。

 

利益率の高い化学品は?

基本的には薄利多売の品物が多い化学品ですが、利益率の高い製品もあります。

それはニッチな市場であるか、技術力を要し寡占化している市場の製品群です。

化学製品は最終製品への用途が非常に多岐に渡ります。

言い換えると、業界全体として関連する商品が非常に多いです。

その中で、ニッチな市場や、寡占的な市場というのは必ず存在します。

 

そうした少ない企業に依存した中間製品は非常に付加価値が高く、利益率がかなり高いです。

ポイント

例えば、化学メーカー内の時価総額No.1である信越化学工業(利益率驚異の20%超)の半導体シリコンは全世界の中でシェア30%越え

半導体シリコンは世界5社が全シェアの9割を占める寡占市場

 

化学業界の平均年収(vs他業界)

化学業界の平均年収は全140超の業界のうち圏外(51位以下)となっています。

年収ランキング

  • 総合商社 (1330万円)
  • 飲料 (1014万円)
  • コンサルティング (1008万円)

化学業界は圏外、恐らく中位水準にあたります。

 

一般的には利益率が高い業種は平均年収も高いです。

平均年収の高い業界にはサービスを売る業界が多く占めています。

一方、製造業は多くの場合薄利多売かつ、製造に人件費が多く発生するため業界自体の年収としては中位程度です。

製造業でも、年収の高い業種の多くは精密機器メーカーなど、川下側・完成品側の付加価値をつけやすい企業群となります。

 

また、化学業界を含む製造業では技能職(一般職)の方が非常に多く存在します。

参考

一般職:会社の補助的な業務を担当する人。(高卒の方が多い)

総合職:会社の基幹業務を担当し、ゆくゆくは管理職等の運営側に回る人。(大卒~院卒が多い)

技能職:一般職の一種で、製造業においては工場ラインを担当する。

当然ですよね、工場では膨大な量(トンスケールは当たり前)の化学製品を毎日製造します。

その中で、工場の製造が円滑に進むように機械をオペレートする人材は多く必要で欠かせない存在です。

一般職は総合職に比べて給与は低いので、一般職の割合の多さが製造業における平均年収を下げる要因です。

なので、例えば研究職などの総合職で見ると、高い給与水準だったりします。

ポイント

また、化学業界は福利厚生が充実しており、年収には表されない恩恵が非常に大きいです。

 

まとめ

  • 化学業界はモノづくりの根底で非常に安定的な業界。
  • 化学業界は将来的にAI等の影響で縮小する可能性が低い。
  • 化学業界自体の規模は非常に大きい。
  • 利益率は扱う製品により各メーカー様々。
  • 平均年収は一見低く見えるが、総合職の給与水準は高い。

 

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