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【就活】“就活四季報”の年収だけで判断NGな4つの理由

2021年7月21日

 

どうも、RyeChemです!

今回の記事では就活の定番“四季報”に掲載されている年収で一喜一憂して企業選びをしてはいけない理由についてです。

 

あ、別に四季報のデータが間違っているとかそういう話ではないです。。。

企業ごとの掲載年収には様々な要因が内包されているので単純比較が出来ない、という話です。

なので、年収だけ見てその数値で比較するのはNGです。

 

けむぱんだ
今回の記事はこんな方にオススメ

  • 就活始動にあたって就活四季報の見方を知りたい
  • 将来を見据えて“年収”について認識を深めたい
  • 企業選びに後悔したくない

 

四季報やネット上の年収サイトに掲載されている年収の数値だけ見て…。

A社の方が年収100万高い!ここいいじゃん!

と考えて一喜一憂するのは本当にダメ。

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とはいえども、私の学生時代を振り返っても同じようなトークは繰り広げられていました(笑)

ここで紹介するのは年収に絞った一例ですが、就活では情報量が膨大で準備期間が少ない方ほど短絡的になりがちです。

転職が普遍になりつつある現代とは言え、新卒採用された会社で満足出来たならそれに越したことはありませんよね。

 

年収は将来の左右する大きなパラメータであり、私は労働条件・待遇は最優先すべき事項だと考えています。

なので、この記事を最後まで読んで“年収”の考え方を理解してくださいね~。

 

就活では“就職四季報”を利用するのが手っ取り早く企業研究できる

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就活にはド定番の“四季報”ですが、ド定番なだけあって『使えます』

就活の初期には“就活四季報”を利用して、希望業界の各社の表面を知るのに活用するのが良いです。

 

大学によっては四季報はデータベース上や図書館で無料で閲覧できますよね。

ただし、じっくり企業研究に活用したい場合には自前で購入するのが良いでしょう。

就活への取り組み方次第で生涯年収は何千万、場合によっては何億と変わるのですから。

これ、大袈裟な表現では決してないです。

なので、就活期間への時間・金銭の投資は社会人生活のリターンを考えれば屁でもないです。

 

就活の時期に目を通すべき四季報は2冊

就活に係る四季報は2冊あります。

“総合版”“優良・中堅企業版”です。

ざっくり言えば、大手企業版とその他上場企業版ってイメージですね。

 

就活四季報 総合版 2022年度版

お馴染みの就活四季報“総合版”です。

基本的に“総合版”に掲載されている企業は各業界の大手企業~中堅企業に位置する企業群です。

皆が知る名だたる企業は殆ど掲載されているので、まずは“総合版”に掲載されている企業の採用を目指すでしょう。

 

就活四季報 優良・中堅企業版 2022年版

“総合版”だけ見て満足しちゃって、利用頻度が低いのがコチラの“優良・中堅企業版”ですね。

いわゆる“大手病”に罹り、内定が満足に取れずに後悔する可能性も少なからずあるでしょう。

なので、大手企業だけでなくその他上場企業も目を通しておいて損はありません。

むしろ社員が数万規模いる企業より数百~数千の方が自分を発揮できて良いと考える方もいるでしょう。

 

ちなみにこの記事では余談になりますが、“総合版”に掲載されている、特に業界トップ企業。

皆さんできることなら内定欲しいですよね?採用実績校を見てください。

中堅クラスの大学以上がずらっと並んでいる事と思います。

ココがポイント

日本は学歴社会なので、高学歴ほど大手に入社しやすいのが現実です。

勿論全ての企業がそうではありませんが…。

だからこそ採用実績校を見て、自身の在籍大学があまり記載されてないのであれば“優良・中堅企業版”に目を通す事を推奨します。

 

記載されている“年収”には大きく4つの要素がある

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さて、本題の四季報に掲載されている年収に関してです。

企業選びの際に『年収』は大きな要素であり、四季報などでも平均年収には目を通すはずです。

しかし、数値だけが記載されているので単純比較しがちですがこれは絶対NG。

 

まず、記載されている年収には下記の4要素を内包した数値である事を認識しましょう。

年収の4要素

  • 社員の平均年齢
  • 平均残業時間
  • 社員の構成割合
  • インセンティブ(成果給)

 

平均年収の要素①:社員の平均年齢

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四季報には平均年収と合わせて社員の平均年齢も記載されています。

平均年収はでかでかと、平均年齢は小さく記載されているのでついつい年収だけに目が行きがち。

しかし、ここで考えるべきは平均年齢と平均年収の関係です。

 

  • 平均年齢が35歳の会社Aの平均年収が650万
  • 平均年齢が40歳の会社Bの平均年収が700万

という両社の比較を考えるとします。

これだけ見たら平均年収700万のB社が良い条件、あるいは同じぐらいと殆どの人が思うのではないでしょうか。

しかし実際には会社Aの方が年収が良い可能性が高いです。

 

平均年齢“1歳”の違う重み

例えば、四季報に掲載されている企業は殆ど上場企業クラスのため、それ基準に考えます。

会社に勤続していれば、年齢と共に給与は増加していきます。

これが日本独自の方式かつほとんどの企業が採用する年功序列制ですね。

成果主義にシフトしている会社であっても成果給の割合を増加させているだけで、年齢による固定給の増加はあるでしょう。

上場企業の定期昇給額は凡そ6,000円です。

※引用元:令和2年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

6,000×17ヶ月(ボーナス5ヶ月分)=約100,000円

化学業界の上場企業は大体賞与5ヶ月~6ヶ月が多い。

つまり、単純計算でも年齢と共に年収は10万ずつ上がると言えます。

 

さらに、四季報を見て就活するような大卒・院卒の方たちは総合職として採用されます。

総合職採用の社員は将来的に基幹業務に携わるため、給与カーブは平均よりも良いです。

特に会社の平均年齢となる年齢周辺では1歳の差異は10万よりも確実に大きいと断言できます。

 

会社の平均年齢にあたる年齢が管理職への境目

多くの会社では社員の平均年齢は30半ばから40半ばである事が多いでしょう。

30半ばから40歳あたりは化学業界では中間管理職から管理職への昇格時期にあたります。

中間管理職から管理職にランクアップする事で給与は一気に伸びます

つまり、会社の平均年齢が35歳のA社と平均年齢40歳のB社では管理職への昇格の境目にあり、単純比較が出来ない可能性が大いにあります

特に、四季報で総合職の平均年収を記載されている場合にはこのケースにあたります。

 

また、同じ業界に属する企業であれば昇格の時期は似通うことも多いです。

もしかしたら35歳と40歳の間に昇格ラインがあるかも…。と考える必要もあります。

 

結論から言えば平均年齢の離れた企業同士の比較は難しいってことですね。

 

平均年収の要素②:平均残業時間

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四季報にはありがたい事に平均残業時間が記載されています。

たま~に平均残業時間が非公開になっている企業もいますが…。

けむぱんだ
むむっ…怪しいぞ…。

平均残業時間はホワイト企業かブラック企業かを判断する基準として使う学生が多いでしょう。

 

ですが、残業時間は平均年収にも大きく関係してきます。

ほんとうに残業の有無でかなり給与に影響するんですよ。

例えば平均残業時間40時間のA社と平均残業時間20時間のB社があるとします。

仮に中間管理職クラス(30~30代半ば)だと化学業界の場合には4000円/h前後の残業代を頂けます。

4,000円/h(残業単価)×20h(月残業時間)×12ヶ月=960.000円

中間管理職クラスだと月残業20時間の違いで計算上は年収が約100万変わります。

なので、金が欲しければ残業の多い会社に行けば…。

後悔しても責任は持ちませんが(笑)

 

私個人の意見としては金銭の為に残業の多い企業へ行くのはナンセンスだと思ってます。

ココがポイント

優良企業である基準の1つは固定給が高く、残業時間が少なくとも十分な給与がある会社

残業は自分の自由時間を金に換えているだけと考えてください。

残業して稼ぐぐらいなら、自由時間をスキルアップに投資して転職する方が遥かに有意義でしょう。

また、管理職になれば残業代が発生しない企業も多く存在するので若手・中堅の内しか出来ません。

 

残業に依存しなくとも十分な給与が頂ける優良企業を四季報から読み取って目指してくださいね。

残業はメンタル・プライベート・成長を阻害するモノですから。

 

平均年収の要素③:社員の構成割合

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この要素は特に業界を跨いで、就活する予定の方に意識して欲しい点です。

会社には一般職の方、総合職の方がいて、それら役職も様々。

つまり社員の構成割合によって企業の平均年収は大きく変化するという事です。

分かりやすく言えば、例えば製造業。

製造業では現場で働く方の多くは高卒の一般職採用。

メーカーは工場勤務する人手を必要とする分、企業の平均年収としては低くなりがちです。

商社や金融業界は逆に1人当たりの利益率が高く、企業の平均年収は高くなりがちです。

上記だけでは説明は不十分ですが、こういう要素もあるという事です。

総合職のみの平均年収が記載されているのであれば、それで比較するのが良いでしょう。

 

同じ業界でも注意すべき点があります。

例えば、大手企業のように様々な場所に拠点・工場を持っている場合には多くの一般職を雇用しています。

逆に自社の工場の規模が小さく、製品製造を外注している企業もあったりします。

そのような企業では自然と研究員の割合が増え、平均年収が見た目では良く見える場合もあります。

 

一般職/総合職のバランス、管理職割合などで大きく企業の平均年収は変化する。

 

平均年収の要素④:インセンティブ(成果給)

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最後にインセンティブ(成果給)の存在です。

近年では終身雇用制から脱却を図り、成果給の比率を微増させている企業が多くあります。

また保険・金融業界の営業なんかはそもそもインセンティブ(成果給)の割合は相当大きいですよね。

この要素に関しては入社後の話になりますが…。

平均年収のかなり恵まれたA社に入社したとしても、インセンティブの割合が大きい業種だったとしたら…。

  • あなたの頑張り次第で平均年収相応に稼げるかもしれない。
  • 逆に周囲の人たちの働きに追いつけず控え目な年収になるかも知れない。

 

まとめ

就活で四季報を利用して企業選びをする際には平均年収には要注意。

平均年収には4要素が内包されている。

年収の4要素

  • 社員の平均年齢
  • 平均残業時間
  • 社員の構成割合
  • インセンティブ(成果給)

これらを理解して正しく企業比較を行い、後悔しない就活を送ろう。

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