どうも、RyeChemです!
今回の記事では国家資格である知的財産管理技能検定に関して触れて行きます。
知的財産管理技能検定は汎用性が高い国家資格なので、就活や転職に有利に働きますので取得を考える方も多いのではないでしょうか。
結論から書くと、メーカーでは知的財産管理技能検定は有利に働くので是非取得しましょう。
知的財産管理技能検定、略して知財検定は『3級』の取得、興味があれば『2級』の取得までお勧めしたいです。
理由は、
- 知的財産の知識・スキルはモノづくりが盛んな日本では必要不可欠なスキルであり汎用性が高い事。
- 知財検定は1級まであるが、1級は高度な専門知識の領域であり専門業務としている人のみで良い。
勉強している中で、知財関係の仕事に興味が出たのなら『1級』まで取得を考えましょう。
ですが研究職のように副業務として知財と関わりがある程度の職業であれば『2級』までで十分でしょう。
というのも、知的財産部というのが企業には存在する事が多く、基本的にはそこが専門業務として行うからです。
私は業務上、特許調査や特許出願まで携わりましたが、2級までの知識でも十分活用することが出来ました。
さて、そんな知的財産管理技能検定が有利に働く所以、その価値について触れて行きます。
Contents
知的財産管理技能検定とは?
知的財産管理技能検定とは国家検定制度である『技能検定』制度の下で実施されている国家試験です。
なんのことやらと思う方が多いでしょう。
簡単に言えば、この人はこの技能をこれだけ有していますよっていう国が公証してくれる制度です。
合格すれば『技能士』として認定されます。
『技能検定制度』は労働者の技能と地位の向上を目的とした制度であり、資格取得が有利に働く事は間違いないですよね。
知的財産管理技能検定とはどんな内容?
その名の通り、知的財産に関する内容の試験となります。
知的財産の中には特許権や商標権、著作権および肖像権などがあります。
知的財産の身近な例は?
特許権や著作権と言えば皆さんにも馴染みあるモノだと思います。
例えば、あなたがSNSで使用している画像は本当にネット上で流布して良いものでしょうか?
また、他人が映った画像を、知人の顔のアップ画像を本人の断りなくネット上に掲載するのは?
他にも、他者が作った画像を本人の断りもなく使用して良いでしょうか?
使用とはどの程度の範囲なら問題なく、どの範囲から侵害していると言えるでしょうか?
このような事が知識として得られるのが知的財産管理技能検定です。
思ったよりも身近で、馴染みある内容であることが分かります。
知らぬうちに権利を侵害し、訴えを起こされる可能性も十分にあります。
業務関係でなくとも、知っておくに越したことはない知識群でしょう。
知的財産と業務上のかかわり
さて、本題の知的財産と業務の関わりに関してです。
今の世の中、知的財産権なしには企業は利益を上げる事も、競合他社と競争していく事も出来ません。
それほどまでに知的財産権は社会においても必要不可欠であり、重要な権利です。
製造業(メーカー)では知財は必須!
日本は製造業で急激な成長を遂げ、成功を収めてきた国です。
そして、メーカーではこの知的財産権が最重要視されます。
よく言われる言葉として、
どんなに素晴らしい発見をしても、強い知的財産権を取得できなければ意味がない
企業努力の根底は勿論、世の中の暮らしをより良いものにする、人の為になる事に繋がるのですが、それだけでは企業は事業を継続する事が出来ません。
事業継続の原動力は利益の追求であり、その利益が開発費となり人件費となり、事業を大きくしていくのです。
さて、これを踏まえた上で先ほどの言葉の意味する所を考えると、
どんなに素晴らしい発見をしても、強い知的財産権を取得しなければ利益に繋がらない=意味がないのです。
企業の努力を守るのが知財権
企業が莫大な時間とコストを投資して得られた研究成果及び製品価値を守るのが知財権です。
知的財産権によりその発見は守られ、独占的に業として使用する事が出来ます。
また、知的財産権はその発見のみを守るのでなく、他社がその類似品を開発するのをけん制する事もできるのです。
知財権は事業継続のモチベーションをも守る
もし知財権がなかったら、この世の中どうなるでしょうか?
自社が必死に生み出した技術及び製品を競合他社は使い放題、改良し放題ですよね。
企業としては、膨大な開発費を投じてやっと生み出した製品を簡単にパクられてはやってられないですよね。
製品をマネする事なんて容易く、開発費を投じる必要がないので後発の方が簡単にかつリスクなく利益を得られることが分かると思います。
また、開発した製品の一部を少し改良した類似品が世の中に出回る事で、オリジナルの利益が減少してはやってられない!
既存製品の一部を変えるなんてそれほど時間もコストも投資しなくても可能なので…。
つまり、知財権によりこれらの行いを制限する事により企業としては安心して研究に取り組めるわけです。
知財権はさらなる技術を生み出す
企業の努力が特許という形で保証されるのと同時に、他社はその技術に関して、閲覧することが出来ます。
他社はその技術によりヒントを得て、自社の技術の向上に取り組んでいきます。
これらのスパイラルにより、世の中の技術は効率的に進歩していくのです。
あえて特許化しない『クローズ戦略』:コカコーラの例
もちろん、特許化するデメリットもあり、特許化することで守られる効力は期間限定です。
そのため、技術を公開する事で不利益が多い場合には技術を特許という形で公開せず秘匿する事も可能です。
その場合には権利としては確保されていない為、特許化するよりは効力は落ちます。
ですが、技術を知られることがなければ簡単にマネする事が出来ないと分かっている場合にはこのような策を講じる事もあります。
これを『クローズ戦略』といい、これの有名な例はコカコーラですね。
コカコーラはレシピを秘匿する事により、長い間成功し続けています。
知財戦略が市場競争を握る
さて、以上のように知的財産とモノづくりの間には切る事の出来ない繋がりがあります。
私も研究職として企業の知財に関して少なからず関わってきました。
市場競争において、各企業知的財産権を巡ってはバチバチに訴訟を起こしています。
大きなものはニュースとして掲載されている事もありますよね。
それほど密接な繋がりがあり、市場のシェアを握るため知財戦略を優位に進めるというのは非常に大きな価値があるのです。
そのため、メーカーにおいては知的財産に関する部署だけでなく、研究や開発などモノづくりに携わる全ての人が知るべき知識なのです。
なので、知的財産管理技能検定を有しているというのは非常に大きな強みであることが理解できると思います。
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まとめ
- 知的財産管理技能検定は就活・転職・業務遂行に有利!
- 日本は製造業で飛躍し、大きな経済成長を遂げてきた
- モノづくりでは知的財産権は必須級のスキル
- 知的財産部以外の研究や開発でも知財の知識は間違いなく必須
- 知財戦略が市場競争のカギであり及ぼす影響は莫大