どうも、RyeChemです!
今回の記事は【化学系の道を行く、大学での有機化学の勉強法】についてです。
- 有機化学を深く学び、理解したい。
- 大学での成績を向上させたい。
- 将来的に化学系企業への就職を考えている。
ポイント
大学時代の成績は就活時に影響しますし、特に自身の将来を決定する方向性にも関わってきます。
有機化学が得意に感じれば、合成系に興味を持ち、研究者として製品開発に携わる道が有力になってくるでしょう。
私も、学生時代には有機化学が得意であり、好きだったので、研究職として製品開発に携わる道を選択しました。
理解を深めれば、身の回りの香り成分や薬効成分など化合物を合成する方法も自力で考えることができます。
ミクロな世界を自在に反応を駆使して、見えないのにコントロールできる所に魅力を感じました。
大学時代に学ぶ有機化学は反応をミクロな観点で理解していくことがメインとなります。
大学で学ぶ有機化学の特徴
大学で学ぶ有機化学の特徴にはどんな点が挙げられるでしょうか。
高校では、有機化学の表面上を薄く切り取り、ただ暗記に特化していました。
大学では反応をミクロな観点から反応を知り、電子の動きなどを学んでいきます。
そして、大学や大学院で実際に有機合成をする際に、フラスコの中で何が起きているのかを常に想像するための、基盤となります。
高校時代で学ぶ化学全般とは全く系統が異なってくるため、戸惑う方も多い方も多いと思います。
高校では、各単元の詳細まで学ぶ時間がないので、浅くなるのは仕方ないことと言えますが。
大学で学ぶ有機化学
- 化合物の命名や立体
- 各種特徴的な官能基の性質や用途・反応
- 主要な反応のメカニズムなど
大学では専門性が高くなり、より実践的な内容が学べるのが非常に面白い所。
机上の知識ではありますが、実際の実験においても、ここで学ぶ主要な反応の数々は利用機会は非常に多いです。
大学で学ぶ有機化学の勉強法
では、有機化学を学ぶ上で、どういった勉強をすれば理解度が深まるでしょうか。
基本的には大学の講義を受け、教科書やノートを読むのが全員が通る道。
ただし、どんなことにも通ずるのですが、「ふむふむ」と読むだけでは理解の効率は悪いです。
ポイント
結局は自分の頭を働かせて、実際に深く考えることと、理解できていないことを知ることが大切なのです。
大学で使用する教科書に対応する解答集を購入しよう
有機化学に対して、理解度を深めるためにオススメしたいのは『実際に問題を解く』ことです。
有機化学の教科書にはボルハルトショアーやハートなど、様々な書籍が存在します。
大学により使用する教科書は異なると思いますが、私はボルハルトショアーを使用しておりました。
教科書には章末問題等が付属されていますが、詳細な解説に関しては省かれていることがあります。
ボルハルトショアーはそのケースにあたり、別冊で解答集があります。
ポイント
教科書よりは安く、自分の理解が間違っていること、不足していることが分かるので非常にオススメ。
教科書にはウォーレンを使え
大学で使用する教科書ではあまり採用されませんが、個人的には『ウォーレン有機化学』を愛読することをオススメします。
『ウォーレン有機化学』は他の教科書より少し難易度が高いのですが、より実践的。
個人的には、分かりやすく解説するためにくどくど記載されるよりは、単純明快にスパッと説明される所が好きです。
また、実際のストーリーや化合物など有機化学の実知識・雑学と併せて解説されるので、飽きない!
教科書を読んでいても、眠くならない&知識量が段違いに増えるのが素晴らしい点です。
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最後に
有機化学はミクロな世界を、自在に反応を駆使して、標的とする化合物を自由に作れる所が魅力です。
知識があれば、身の回りの香り成分や、薬効成分、添加剤などの構造を見れば、合成法が思い浮かぶ。
企業やアカデミックでは、世に役立つさらなる化合物の創出や上市のため、日々追及しています。
あなたも、有機化学に興味を持ち、研究者として日々合成に携わる道を歩むかもしれませんね。