研究職と開発職の違い

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【よく分かる】研究職と開発職の“違い”と“業務内容”を現研究職が解説

 

どうも、RyeChemです!

今回の記事は【研究職と開発職の違い】に関してです。

 

『研究職』『開発職』の違いは就活生にとって、すごく分かりづらいものですよね。

調べてはみても、実業務と絡めた解説は多くなく、読んでも「うん、分からん」となることが多い。

実際に、私が就活生だった数年前もあまり違いを分かっておらず、開発職志望をしていたことも。

自分が志望するのは、『研究職』なのか、『開発職』なのかをこれを機にはっきりさせましょう。

 

ポイント

実は、『研究職』『開発職』は全くの別物であり、業務内容は全く異なります。

本記事では実業務面を絡めて、『研究職』と『開発職』の違いについて解説していきます。

あなたの就活・転職の参考になればと思います。

 

『研究職』と『開発職』について

前述の通り、『研究職』と『開発職』は全くの別物です。

 

『研究職』とは?

研究職

まず、私の本業でもある『研究職』から解説していきましょう。

研究職とは

研究職とは、新規探索・改良研究・プロセス開発等を行う職となります。

皆さんがアカデミックで研究室に所属しているのであれば、日常的に行っている研究に近いのが研究職の業務です。

実際に実験を行うことで、将来的に会社の売り上げに貢献する製品群を生み出す仕事ですね。

 

『開発職』とは?

開発職

いまいち想像しにくいのが『開発職』という仕事。

開発職には研究開発職やら技術開発職、商品開発職に細分化できる、とされています。

しかし、それらの語群を知ったところで分かりづらいのがこの『開発職』という仕事。

開発職とは

開発職とは、研究職が製品を生み出すためのニーズ(情報)調査と製品の拡販に係る職のことです。

つまり、実験を行う実作業員というわけでなく、営業寄りの職業と言えます。

 

『研究職』と『開発職』の違い

違い

『研究職』と『開発職』に関して、ざっくりと説明しました。

恐らく、皆さんがぱっと思い浮かぶ実験業務をする人たちは全て『研究職』になります。

大学・大学院で研究室に入り、研究室生活を送る中で、同様のことを企業でもしたい、と思うなら『研究職』です。

 

『研究職』は実験業務により新製品や改良品を生み出すような、0から1または1から10にする仕事です。

それに対して、『開発職』は製品を生むための情報の調査や製品の初期拡販を行います。

つまり、0から1または1から10を生むために必要なタネを収集し、製品の創出を促します。

また、その結果生まれた製品は売上があってこそ、その存在意義を持つので、潜在的なニーズを探し出し、製品ポテンシャルを引き出します。

 

このように、『研究職』と『開発職』は全くの別物であれど、密接に関わり合う仕事となります。

この関係もあり、『研究職』と『開発職』の異動は比較的しやすいといった側面もありますね。

『研究職』から『開発職』へは研究職にとって研究・製品化しやすいニーズを探し出しやすい。

『開発職』から『研究職』へはお客様が望む製品情報・傾向を直に知ったうえで研究に臨めるわけです。

こういった会社の裏事情も知っておくと、今後の皆さん自身のキャリアプランの形成に役立つと思います。

 

『研究職』と『開発職』の業務内容

さて、『研究職』と『開発職』の概要・差異を説明した所で、業務内容に移りましょう。

各企業によって、『研究職』や『開発職』が受け持つ業務内容の範囲は微妙に違います。

今回説明する業務内容が全てではなかったり、むしろやらないこともあるかもしれないことはご認識ください。

 

『研究職』の業務内容

『研究職』のメインの業務内容は、新規探索・改良研究・プロセス開発になります。

基本的には、実際に実験することでデータを蓄積し、製品の創出へと導きます。

 

過去に『研究職』の業務に関して、まとめた記事があるのでコチラをご覧ください。

研究職の業務内容
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また、私が入社してから携わった仕事についての記事もコチラに記載しています。

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『開発職』の業務内容

開発職業務内容

『開発職』のメインの業務内容はニーズの調査・製品化前の開発品の軌道化・初期拡販です。

開発職の方は、商社やカスタマー、サプライヤー等の他社の担当者と絡む機会が非常に多いです。

そこから得た情報を基に、現在製品研究を行っている周辺情報を明確にし、ニーズ・潜在顧客を獲得していきます。

 

『営業』との違い

想像より営業寄りのため、『開発職』と『営業』の拡販の違いを説明しておく必要があるでしょう。

『営業』は製品化し、既にある程度軌道に乗った製品群を拡販する仕事です。

それに対して、『開発職』はサンプル段階の品を潜在ニーズへの拡販を行います。

つまり、営業情報・開発情報と自社技術の掛け合わせから研究が生み出したサンプルを軌道に乗せて製品化までが開発職の領分です。

例えば、ある分野に使用できそうなサンプルを研究が開発したとしましょう。

ある分野の使用可能性のある他社にサンプルをPRし、評価を依頼します。

その結果、評価結果が良好となれば、今後製品化した場合の将来的な顧客となるわけです。

 

人との関わり合いの中から情報収集を

『開発職』は非常に多くの他社との面談の機会を有しています。

  • “サンプルワーク”のための、サンプル紹介に係る面談
  • サンプルの使いこなしに関する技術的な面談
  • 将来的な需要や自社の生産計画に関する面談
  • サンプルの自社評価・他社受け入れ評価等の取り決めに関する面談など

その面談の中で得られる情報は、研究に活かせる情報が多く眠っています。

例えば、今後のサンプルの目標性能値・コスト・競合他社情報など。

これらの情報を獲得し、研究を裏から動かす力を持つのも『開発職』の魅力ですよね。

 

海外経験を持ちたい方にはオススメ

海外経験

日本国内の市場は将来的に縮小傾向にあり、メーカーは生き残りをかけた海外市場への進出を果たしています。

特に中堅~大手メーカーともなれば、あたりまえのように海外での売り上げを狙っています。

ポイント

脱線しますが、就活や転職を考える上では、企業の海外売上比率も意識して見ると良い。

こうしたグローバル企業では『開発職』は国外企業との絡みも当然のようにあります

例えば、海外出張・海外赴任・外国企業との面談機会等。

もし、自身のキャリアプランを考える中で、海外経験を積みたい場合には『開発職』はオススメといえます。

一方、『研究職』の場合には自社の研究所での研究が殆どのため、それほど海外経験を積めないのが実情です。

 

また、大手企業の場合には、企業内のトップクラス(部長・役員クラス)に上り詰めるために、海外経験も非常に重要となります。

語学力・海外経験は大手企業が将来的に主力と見据える海外市場で熾烈な競争を行うのに、確実に必須級の知識・経験と言えます。

 

まとめ

『研究職』と『開発職』は全くの別物。

密接に関わり合う『研究職』と『開発職』のざっくりとした説明は以下の通り。

  • 『研究職』は実験業務により、新製品・改良品を生み出す仕事。
  • 『開発職』は研究に必要な情報収集と、試作品の拡販、他社との面談を行う仕事。

 

 

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