どうも、RyeChemです!
今回の記事は【TOEIC L&R:IPテスト/公開テストの違いと対策(試験方式・問題編)】です!
TOEIC L&Rには現在、試験方式がIPテストor公開テストの2つあります。
2020年よりIPテストはオンライン受験が可能になったため、両方式に明確な差異が生まれました。
TOEICテスト対策を行う上で、一般的に知られている対策が適用できるか否かを確認する必要があります。
また、両方式の受験上/テスト上の差異を知り、特有の対策を今回の記事では解析していきます。
皆さんが目指すスコアに到達できるよう、まずは敵を知りましょう。
今回の記事はこんな方にオススメ!
- TOEIC L&Rの概要を知りたい方
- TOEIC L&RのIPテスト(オフライン)を受験予定の方
- TOEIC L&RのIPテストから公開テストの受験を久しぶりに受験する方
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以下の流れで解説していきます!
興味ある所だけサクッと見たい方は下記目次を“show”して飛んでね!
- TOEIC L&RのIPテスト/公開テストの差異(環境→問題)
- TOEIC L&RのIPテスト/公開テストの問題の差異に対する対策
Contents
TOEIC L&R IPテストと公開テストの仕組み・環境上の差異
上述の通り、TOEICのIPテストは2020年からオンライン受験が可能となりました。
IPテストは団体向けのTOEIC試験であり、学校/企業の団体規模で試験開催されます。
個人向けである公開テストと難易度上・取得スコアの価値の観点からは違いがありません。
詳しくは、TOEIC L&RのIPテスト/公開テストの概要と難易度・取得スコアの違いの記事から!
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ただし、オンライン受験が可能になったことで、IPテスト/公開テスト間に試験上の違いが生まれました。
この違いは、受験してみると想像以上に“違和感・やりにくさ”を感じます。
この点を理解しておかなければ、取得スコアにも影響する可能性が高いので、まずは両方式の違いを知るところから始めましょう。
新設のIPテスト(オンライン形式)に主眼を当てて、両方式の違いを解説していきます!
IPテスト/公開テストの差異
- IPテストはCAT採用で問題数(200→100)と受験時間(120min→60min)が削減
- IPテストは環境を自分で構築できる
- IPテストはイヤホンを使用可能
- IPテストはマークシートへのマーク時間がない
- IPテストはリスニングパートの先読みテクニックが使えない
IPテストはCAT採用で問題数と受験時間が削減
まず1つ目は『IPテストはCAT採用で問題数と受験時間が削減されている』ことが挙げられます。
CAT方式とは?
CATとは、“Computer Adaptive Test“の略で受験者の能力・正答率に合わせて出題問題がリアルタイムで変化するテスト方式のことを指します。
IPテストではPart1~Part4までのリスニングセクション、Part5~Part7までのリーディングセクションが各々Unit1とUnit2に分かれています。
IPテスト(オンライン)の試験の流れ
- リスニングセクション(Unit1)
- リスニングセクション(Unit2)
- リーディングセクション(Unit1)
- リーディングセクション(Unit2)
Unit1の結果を受けて、受験者に沿ったUnit2の問題セットが組み挙げられます。
つまりUnit1は共通問題で、Unit2はレベル別問題ということです。
このCAT方式を採用することで、従来のマークシート方式より少ない問題数/短時間でスコアが算出できる仕組みとなっています。
IPテスト(オンライン)は出題100問・試験時間約60分
CAT方式を採用するIPテスト(オンライン)では出題100問・試験時間約60分です。
これは、従来のマークシート方式/公開テストの約半分の出題数・試験時間となっています。
これによるメリットとしては“集中力が持続しやすい”こと、デメリットとしては“取得スコアの変動リスク増大”があります。
まず、メリットの“集中力が持続しやすい”ことに関しては…。
大前提として人間(大人)の集中力は50分~90分程度しか持続しないと言われいます。
公開テストは確実に気持ちが途切れる瞬間があります。
それに対して、IPテスト(オンライン)では試験丸ごと集中モードを持続したまま受けきれる可能性が高いです。
なので、実力が反映されやすいと取ることもできるでしょうか。
しかしながら、問題数が少ないことによりスコアのバラツキは大きくなる可能性を孕んでいます。
ポイント
TOEICのマークシート方式(200問)の場合、統計的な処理が行われた後算出されるスコアは“(本来の実力)±50点“の幅の中に収まる確率が高いとされています。
一方、IPテスト(オンライン)では問題数が減縮されているため、マークシート方式と同程度のスコアのバラツキであるかは不明。
CAT方式でどれだけバラつきが抑制できているかが問題になってきますね。
単純に考えればIPテストの方が上振れも下振れも可能性が高まると言えそうです。
IPテストは試験環境を自分で構築できる
IPテスト(オンライン)では受験場所や時間は主催者(企業や学校等)によって設定されます。
基本的には特定場所での密集した受験を避けるため、簡便なオンライン受験が開設されたので、一定期間中に自分のオンライン環境を利用して受講することが殆どです。
つまり、自分の好きな時間帯に、自分の好きな場所で受けれるということです。
従来のオフライン方式では様々なデメリットがありました。
オフライン方式のデメリット
- 受験地までの移動による疲労
- 会場特有の緊張感
- 受験者の出す音(咳、ページめくる音など)等
オフライン方式のデメリットから解き放たれ、非常にリラックス・集中した状態で受験できるのは大きな利点と言えるでしょう。
IPテストはイヤホンで受験可能
IPテストの個人的に大きな環境の差異と言えば、イヤホン受験可能な点です。
公開テスト、従来のIPテストでは会場の中に音源が設置され、全受験者が1つのスピーカーで試験する方式でした。
そのため、“会場の広さ”と“音源からの距離”によって聞き取りやすさがかなり変わります。
一方、IPテスト(オンライン)では自身で受験環境を設定でき、イヤホンでの受験も可能です。
各人、スピーカーorイヤホンの慣れた方で受験しましょう。
それでなくとも、自分に最適化された音量、音質、デバイスで試験に臨めるのは大きなメリットと言えるでしょう。
TOEIC L&R IPテスト/公開テストの試験問題上の差異
基本的に、試験問題の難易度(質)面ではIPテストも公開テストも差異はありません。
ただし、オンライン方式とオフライン方式では解き方に差が生じます。
一般的にTOEICでオススメされる解き方・対策が通用しないことも十分にあります。
IPテストはマークシートへのマーク時間が不要
1つ目はリスニング・リーディングパート共通で“マーク時間が不要”ということです。
IPテスト(オンライン)の場合には、デバイス上で選択肢をクリックするだけで解答が可能です。
そのため、従来方式のマークシートへのマーク時間そのものがなくなることになります。
特に、この恩恵はリーディングパートで発揮されることでしょう。
マークに1問2秒要するとして、リーディングパートは100問なので合計マーク時間は200秒。
長文読解Part7では1問につき約60秒ペースで解答する必要がありますが…。
ポイント
マーク時間が短縮されることで3~4問分(長文の大問1つ程度)の時間に余裕ができることになります。
勿論、全員がオフライン形式の時より時間的余裕を持つので、偏差値的に算出されるスコアには大幅には影響しません。
ただ、読解スピードよりも正確さが若干重視され、たどり着けなかった設問に対する適当なマークによる運要素が軽減されると言えます。
IPテストはリスニングパートの先読みテクニックが使えない
2つ目は、リスニングパートで有用とされる先読みテクニックが使用できないことです。
IPテスト(オンライン)ではUnitごと、設問ごとに制限時間が定められており、余った時間を次の問題に繰り越すことが出来ません。
Partごとの説明時間すら専用のページが表示されるため、問題の先読みに充てることができません。
そのため、TOEICの有名なテクニックの1つである“先読み”はできません。
ポイント
厳密には、オフライン方式では30秒前後の先読み時間が確保できるのに対し、オンラインでは3秒程度の感覚です。
なので、IPテストでは上級者以外は聞きながら設問に目を通すか、会話終了後の設問アナウンス時間に同時に解くか、になります。
TOEIC L&RのIPテスト・公開テスト特有の対策
以上の差異を踏まえて、各テストの対策を解説します。
IPテストの操作慣れ
まず、IPテスト(オンライン)の特有の対策として、1つ目は“操作慣れ”です。
- 問題送りのボタン“Back”/“Next”
- 後で見直す可能性がある際のチェックボタン
- 文章問題を進める際のスクロール
などのオンライン環境特有の操作が必要になってきます。
直感的には分かりますが、初見だと戸惑う場合もあるかと思います。
これらの操作に関しては、受験前説明で時間無制限で閲覧可能なので、十分に読んで操作慣れをしておきましょう。
IPテストは先読み封じの対策が必要
2つ目は、IPテスト(オンライン)では先読みが封じられていることに対する対策です。
オンライン受験では先読み時間が極端に短く、有名な先読みテクニックが使用できないことを上述しています。
これに対する対策としては下記2点。
- 設問の速読(読解スピードを上げる)
- 聞きながら解く練習を行う
設問の速読
Part3,4のリスニングにおいて設問を先読みすることは、リスニング中の全文記憶が不要になり大きな負荷軽減になります。
公開テストの場合、先読みする十分な時間の確保(30~40秒)が可能でした。
そのため、設問をじっくり記憶することも、人によっては選択肢にまで目を通す方法を取る方もいます。
ただし、IPテストでは先読み可能な時間が大幅に減縮(10秒程度に)されます。
選択肢にまで目を通すことはおろか、設問まで頭に入れられないのは少々厳しいです。
ポイント
設問の出題傾向はパターンが限られているので、ある程度問題慣れは必要で、普段から“早めに読む”癖をつけましょう。
意識するだけで読解速度は結構変わります。
早めに意味を汲み取る力はリーディングパートでも必要な能力です。
聞きながら解く練習を行う
設問を速読する以外には、聞きながら解く方法も有効な手段と言えます。
Part3,4のリスニングパートでは設問順に内容が展開されていきます。
“聞きながら解く”能力を習得すれば、話に追従しながら文章でも内容が把握できリアルタイムで解答を進めていくことができます。
なので、暗記要素をほぼ取り除いてリスニングに挑むことができます。
公開テストはスピーカー慣れが必要
IPテストで使用できるイヤホンでのリスニングと、公開テストで使用されるスピーカーでのリスニングでは聞こえ方に大きく差があります。
特に、TOEICで満点を取得するレベルの方以外は差異を十分に許容できるほどのキャパを持ち合わせていません。
なので、IPテストor公開テストで使用する音声デバイスへの慣れは必要でしょう。
テスト前日あるいは当日に例文を視聴し、“慣らす作業”を取り入れてください。
公開テストはIPテストよりリーディングを早く解く練習が必要
IPテストの場合はマーク時間が不要のため、公開テストのマークシート方式より多少の時間的余裕が生じます。
そのためIPテストでは、正確さ重視でミスなく確実に読み解いていくことが鍵になるでしょう。
対して、公開テストではマーク時間を考慮する必要があります。
最近ではスマホやPC上のTOEIC対策ツールで勉強を進める人が増加しているので、本形式に慣れると想像より時間が足りない場合が生じます。
リーディングを通常より“早く読む”意識を持つことが重要です。
TOEICの試験は日曜日に開催されますので、前日の土曜日に公式問題集などを利用してマークシートでの時間間隔を掴んでおくべきでしょう。