QC怜定2玚・3玚で頻出の数匏䞀芧・早芋衚

資栌 QC怜定

【QC怜定の数匏䞀芧早芋衚(前半)】基本統蚈量から怜定・掚定分野

2022幎3月21日

 

どうもRyeChemです

今回の蚘事は【QC怜定の数匏䞀芧・早芋衚(前半Part)】になりたす

 

今蚘事ではQC怜定3玚・2玚の範囲を察象に、QC怜定で頻出の数匏を䞀芧に早芋衚ずしおたずめおいたす。

数匏を芚えるのだけがずにかく厄介なQC怜定ですが、逆に蚀えば匏さえ芚えおしたえばあずはそんなに難しくありたせん。

今回の蚘事では、前半Partずいうこずで『基本統蚈量』『怜定・掚定』の分野たでを収録しおいたす。

 

けむぱんだ
今回の蚘事はこんな人にオススメ

  • QC怜定2玚たたは3玚の受隓を考えおいる方
  • 数匏を芚えるのが苊手な方
  • 数匏の䞀芧衚を芋たい方

 

QC怜定で扱う数匏の䞀芧・早芋衚

今回の蚘事では基本統蚈量から『怜定・掚定』分野たで扱いたす。

その䞭で甚いる数匏の䞀芧衚を以䞋に蚘したす。基本的には党お芚えたしょう。

基本統蚈量
平均倀\(\bar{x}=\frac{デヌタの合蚈}{デヌタの個数}=\frac{\displaystyle \sum_{i=1}^{n}x_i}{n}\)
メディアン

\(\tilde{x}\)=䞭倮に䜍眮する倀(奇数)たたは

䞭倮2぀の倀の平均倀(偶数)

範囲\(R=x(max)-x(min)\)
平方和\(S=\sum(x_i-\bar{x})^2=\sum x_i^2-\frac{(\sum x_i)^2}{n}\)
䞍偏分散\(V=\frac{S}{\phi}\)     S:平方和, Ί(自由床)=n-1
暙準偏差\(s=\sqrt{V}\)     V:䞍偏分散
倉動係数\(CV=\frac{s}{\bar{x}}\)

 

工皋胜力指数
Cp\(Cp=\frac{芏栌䞊限-芏栌䞋限}{6×暙準偏差}\) 
Cpk(芏栌䞊限)\(Cpk=\frac{x_{max}-\bar{x}}{3×暙準偏差}\)Cpkはどちらか小さい倀を採択
Cpk(芏栌䞋限)\(Cpk=\frac{\bar{x}-x_{min}}{3×暙準偏差}\) 

 

確率分垃
分垃の皮類匏期埅倀分散
正芏分垃ガりス分垃\(f(x)=\frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}}\exp(-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2})\)Όσ2
暙準化\(Z=\frac{x-\mu}{\sigma}\)012
二項分垃\(P(x)={}_n C_k \times p^x \times (1-p)^{n-x}\)npnp(1-p)
ポア゜ン分垃\(P(x)=\frac{\mu^xe^{-\mu}}{x!}\)λλ

 

怜定・掚定
条件統蚈怜定量䞊限䞋限
蚈量数平均分散既知\(Z=\frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}}\)\(\bar{x}+Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sigma}{\sqrt{n}}\)\(\bar{x}-Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sigma}{\sqrt{n}}\)
 分散未知\(t=\frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}}\)\(\bar{x}+t(\phi、\alpha)\times\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}\)\(\bar{x}-t(\phi、\alpha)\times\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}\)
蚈量数分散集団1぀\(\chi^2=\frac{S}{\sigma^2}\)\(\chi^2(\phi、1-\frac{\alpha}{2})\)\(\chi^2(\phi、\frac{\alpha}{2})\)
 集団2぀\(F=\frac{V_B}{V_A}\)\(F(\phi_B、\phi_A\frac{\alpha}{2})\) 
蚈数倀適合率集団1぀\(Z=\frac{p-P_0}{\sqrt{\frac{P_0(1-P_0)}{n}}}\)\(p\pm Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sqrt{p(1-p)}}{\sqrt{n}}\)
 集団2぀\(Z=\frac{p_A-p_B}{\sqrt{\bar{p}(1-\bar{p})(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)\(p_A-p_B\pm Z(\frac{\alpha}{2})\sqrt{\frac{P_A(1-p_A)}{n_A}+\frac{p_B(1-p_B)}{n_B}}\)
蚈数倀適合数集団1぀\(Z=\frac{\hat{\lambda}-\lambda_0}{\sqrt{\frac{\lambda_0}{n}}}\)\(\hat{\lambda}\pm Z(\frac{\alpha}{2})\times \frac{\sqrt{\hat{\lambda}}}{\sqrt{n}}\)
 集団2぀\(Z=\frac{\hat{\lambda_A}-\hat{\lambda_B}}{\sqrt{\hat{\lambda}\times (\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)\(\hat{\lambda_A}-\hat{\lambda_B}\pm Z(\frac{\alpha}{2})\sqrt{\frac{\hat{\lambda_A}}{n_A}+\frac{\hat{\lambda_B}}{n_B}}\)

 

基本統蚈量ず工皋胜力指数

たず、基本的な統蚈量の算出ず、実補造で定められた工皋の評䟡手法に関しお説明しおいきたす。

 

基本統蚈量

母集団の䞭からサンプリングを行い、取り出した集団の各統蚈量を算出する匏を以䞋にたずめたす。

ここでは特に、平方和・䞍偏分散・暙準偏差に関しお、確実に芚えるようにしたしょう。

平均倀\(\bar{x}=\frac{デヌタの合蚈}{デヌタの個数}=\frac{\displaystyle \sum_{i=1}^{n}x_i}{n}\)
メディアン\(\tilde{x}=䞭倮に䜍眮する倀(奇数)たたは䞭倮2぀の倀の平均倀(偶数)\)
範囲\(R=x(max)-x(min)\)
平方和\(S=\sum(x_i-\bar{x})^2=\sum x_i^2-\frac{(\sum x_i)^2}{n}\)
䞍偏分散\(V=\frac{S}{\phi}\)     S:平方和, Ί(自由床)=n-1
暙準偏差\(s=\sqrt{V}\)     V:䞍偏分散
倉動係数\(CV=\frac{s}{\bar{x}}\)

 

平均倀

平均倀は数倀の総和をサンプル数で陀した倀です。

デヌタのほが䞭倮に䜍眮する倀です。

“ほが”ず蚘茉したのは埌述するメディアン倀ずの区別のためです。

 

メディアン

枬定倀を倧きさ順に䞊べた時の䞭倮に䜍眮する倀です。

奇数の堎合には䞭倮に来る数字はただ1぀に決たりたす。

ただ圓然ですが、偶数の堎合には数倀が2぀のため、その平均をメディアン倀ずしたす。

 

範囲R

䞀組の枬定倀の䞭の最倧倀ず最小倀の差です。

 

平方和S

個々の枬定倀ず平均倀ずの差の二乗の和で衚される倀です。

䞊蚘衚䞭に蚘茉の倉圢匏の方がQC怜定の蚈算問題ではよく利甚されたす。

ただ、文章説明では倉圢前の定矩で登堎するこずが倚いので、結局どちらも芚えなければなりたせん。

 

䞍偏分散V

ばら぀きの尺床を衚す倀であり、䞀般的には母分散の掚定倀ずしお䜿甚されたす。

 

暙準偏差

暙準偏差sは䞍偏分散Vの平方根で衚されたす。

平方和・䞍偏分散ず共に怜定・掚定問題等で頻出なので、確実に芚えたしょう。

 

倉動係数CV

暙準偏差ず平均倀の比を倉動係数ずいい、CVで衚したす。

それほど頻出ではありたせん。

 

工皋胜力指数

工皋胜力指数ずは、定められた芏栌倀の範囲内で補品を生産する胜力の評䟡指暙になりたす。

Cp≧1.67十分すぎる

1.67>Cp≧1.33十分満足できる

1.33>Cp≧1.0及第点。十分な状態ぞの改善を目指す

1.0>Cp≧0.67䞍足しおいるため、芁改善

Cp<0.67完党に䞍足。原因究明ず芁凊眮

内容自䜓は頻出ずいうほどでもありたせん。

ただ、算出匏は簡単に芚えられるため、確実に蚘憶しおいきたしょう。

 

䞡偎芏栌Cpの堎合

平均倀を芏栌䞭倮にコントロヌルできる堎合に䜿甚。

\(Cp=\frac{芏栌䞊限-芏栌䞋限}{6×暙準偏差}\)

 

片偎芏栌Cpkの堎合

平均倀が芏栌䞭倮にコントロヌルできない堎合に䜿甚したす。

぀たり、グラフが正芏分垃様でなく、どちらかに裟が䌞びたような非察称系を考慮した算出法になりたす。

䞊限・䞋限を求めた埌、いずれかのCpkが小さい倀を採択したす。

①䞊限芏栌\(Cpk=\frac{x_{max}-\bar{x}}{3×暙準偏差}\)

②䞋限芏栌\(Cpk=\frac{\bar{x}-x_{min}}{3×暙準偏差}\)

 

確率分垃

確率分垃は正芏分垃を代衚ずする分垃図であり、事象の確率を求めるこずが可胜です。

これら3぀の確率分垃を甚いた蚈算問題は頻出ですので、確実に芚えたしょう。

 

正芏分垃

正芏分垃ずは連続した巊右察称な分垃で、その確率密床関数f(x)は次の通りです。

ガりス分垃ずも呌ばれおいたす。

\(f(x)=\frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}}\exp(-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2})\)

正芏分垃は平均倀=Όず分散=σ^2によっお定たる分垃で、䞀般的に\(N(\mu、\sigma^2)\)ず衚したす。

\(Z=\frac{x-\mu}{\sigma}\)

ずおくず、xを\(N(0、1^2)\)に倉換するこずができ、それを暙準化、あるいは基準化ず呌びたす。

確率倉数Zは\(期埅倀(平均倀)=0、分散=1^2\)の正芏分垃に埓い、このような正芏分垃\(N(0、1^2)\)を暙準正芏分垃ず呌びたす。

この倀ず、正芏分垃衚を甚いるこずで事象の確率を算出できたす。

逆に、事象の確率からZを算出し、暙準偏差あるいは平均倀を求めるこずもできたす。

 

二項分垃

\(P(x)={}_n C_k \times p^x \times (1-p)^{n-x}\)

で䞎えられる分垃を二項分垃ず蚀いたす。

けむぱんだ
高校数孊で出る組み合わせの確率問題だね。

二項分垃は\(B(n、p)\)で衚されたす。

たた、その期埅倀は\(E(x)=np\), 暙準偏差は\(\sigma(x)=\sqrt{np(1-p)}\)ず衚されたす。

 

ポア゜ン分垃

ポア゜ン分垃は、たれにしか起こらない珟象の出珟床数分垃にあおはたるずいわれおいたす。

母平均Όが䞎えられたずきに事象がx回出珟する確率を衚すポア゜ン分垃の䞀般匏は次の通り。

\(P(x)=\frac{\mu^xe^{-\mu}}{x!}\)

ポア゜ン分垃の期埅倀は\(E(x)=\lambda\)、暙準偏差は\(\sigma(x)=\sqrt{\lambda}\)ず衚されたす。

期埅倀ず分散が\(\lambda\)である、ず芚えるずいいでしょう。

 

期埅倀ず分散の性質

  • 確率倉数に定数aを加えるず期埅倀はaだけ増加、分散Vは倉化しない。
  • 確率定数に定数cを掛けるず期埅倀はc倍に増加、分散Vはc^2倍に増加

 

  • 2぀の確率倉数の和(å·®)の期埅倀は、おのおのの確率倉数の和の期埅倀の和(å·®)に等しい。
  • 2぀の独立な確率倉数の和の分散は、おのおのの確率倉数の分散の和に等しい。

独立でない堎合は、V(x)+V(y)+2Cov(x,y)ず共分散項が珟れる。

 

統蚈量の分垃、怜定統蚈量の算出

ここからは、実際のQC怜定の問題で頻出の怜定統蚈量の算出になりたす。

けむぱんだ
怜定統蚈量算出から怜定・掚定の流れは倧問2぀は出るよね。

 

平均倀の分垃

母平均\(\mu\)、母分散\(\sigma^2\)の母集団から倧きさnのサンプルをランダムに抜出したずき(母集団の分散が既知)、n個のサンプルの平均倀xの平均倀ず分散

\(E(x)=\mu\)

\(V(x)=\frac{\sigma^2}{n}\)

\(Z=\frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}}\)

このずき、Zを怜定統蚈量ず呌びたす。

 

t分垃

母分散が未知の集団から、サンプルをn個取り出した堎合に怜定統蚈量tは自由床\(\phi=n-1\)のt分垃ずいう分垃で衚されたす。

このずき、怜定統蚈量tは \(t=\frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}}\) で衚されたす。

取り出したサンプル集団の䞍偏分散はVずしたす。

 

X2(カむの二乗)分垃

\(N(\mu、\sigma^2)\)からn個のサンプルを取り、その平方和Sを\(\sigma^2\)で割ったものは自由床 \(\phi=n-1\) の \(\chi^2\)分垃 で衚されたす。

\(\chi^2=\frac{S}{\sigma^2}\)

 

F分垃

分散の等しい2぀の正芏分垃から、それぞれランダムに取られたn1, n2のサンプルから埗られた䞍偏分散を\(V_1、V_2\)ずするず、

\(F=\frac{V_1}{V_2}\)ずなり、自由床 \(\phi_1=n_1-1、\phi_2=n_2-1\) のF分垃に埓いたす。

 

蚈量倀の怜定・掚定

統蚈的怜定ずは、母集団からランダムにサンプリングした堎合、その統蚈量を蚈算するこずで、母集団に関する各皮の仮説に察しお適吊刀定を行うものです。

䟋えば、ある反応で埗られる固䜓の粒子埄(ÎŒm)に着目したしょう。

この分垃は母平均\(\mu\)=200.0で、母分散\(\sigma^2=20^2\)の正芏分垃をしおいるずしたす。

この実隓においお、撹拌速床を倉曎したずころ、粒子埄の平均が180.0になりたした。

この時、撹拌速床倉曎による粒子埄平均に䞎える圱響が有意か吊かを刀定するなど、です。

蚌明したい仮説ずは逆の仮説を垰無仮説\(H_0\)で衚したす。

垰無仮説ずは反察に、本来蚌明したい仮説(察立仮説)を\(H_1\)で衚したす。

䞊蚘䟋の堎合は、\(H_0=200.0\)で、\(H_1\neq200.0\)です。

刀定により、平均が200.0から倉化しおいるず認められれば、「垰無仮説を棄华した」ず蚀えたす。

䞀方、倉化が認められなかった堎合「垰無仮説を棄华できなかった」ず蚀え、垰無仮説を採択したす。

このずき、有限の詊行回数たたはサンプル集団を基にした刀定が真に母集団を反映しおおり、正しいずは蚀い切れたせん。

この堎合に、仮説を捚おるか、捚おないかの刀断をする小さな確率を危険率たたは有意氎準ず蚀い、\(\alpha\)で衚したす。

けむぱんだ
䞀般的には1%か5%の優䜍氎準を取るね。぀たり1/20回皋床は刀定が間違いの刀断を起こすずいうこずだよ。

 

棄华域ず棄华限界倀

ある分垃の有意氎準、危険率により定められた棄华する範囲を棄华域ず呌び、その限界点を棄华限界倀ず呌びたす。

棄华域ず採択域

前述した各皮分垃の統蚈怜定量ず、察応する分垃の有意氎準によっお定められる棄华限界倀ずを比范し、倧小関係により仮説の適吊刀定を行いたす。

危険率ず棄华限界倀の察応衚は正芏分垃、t分垃、χ分垃、F分垃等が付属しおいるので、読み取るだけずなりたす。

 

平均倀に関する怜定

正芏母集団からランダムに取られたn個のサンプルがある堎合、母集団の平均倀ず詊料平均倀ずの間に差があるかどうかを怜定したす。

この堎合に甚いる怜定統蚈量は2通りありたす。

(1)母集団の分散\(\sigma^2\)が既知の堎合Z怜定統蚈量

(2)母集団の分散\(\sigma^2\)が未知の堎合t怜定統蚈量

䞊述の怜定統蚈量の匏に䞎えられた倀を代入し、怜定統蚈量を求めたす。

たた、有意氎準ず自由床から衚を甚いお、棄华限界倀を埗たす。

これら倀を比范し、怜定統蚈量棄华限界倀だった堎合には、棄华域ずなりたすので、垰無仮説を棄华したす。

 

平均倀に関する掚定

掚定ずは、母集団から取り出したサンプルを統蚈的に凊理するこずで、母集団の特性を知るこずです。

真にある1぀の倀には決定するこずができたせんが、十分に確からしい区間を掚定するこずができたす。

 

母分散が既知の堎合

考えうる怜定統蚈量の範囲は、棄华限界倀(例限)≊怜定統蚈量≊棄华限界倀(侊限)ずなりたす。

正芏分垃の棄华限界倀は \(Z(\alpha)\)で衚されたす。

有意氎準α=5%のずき、䞋限ず䞊限に有意氎準α=2.5%ず぀の棄华域があるず考え、以䞋のようになりたす。

\(-Z(\frac{\alpha}{2}) \le \frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}} \le Z(\frac{\alpha}{2})\)

䞊匏を敎理しお、母平均Όの掚定倀䞊限ず䞋限は䞋蚘のようになりたす。

母平均Όの䞊限は、 \(\bar{x}+Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sigma}{\sqrt{n}}\)

母平均Όの䞋限は、 \(\bar{x}-Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sigma}{\sqrt{n}}\)

ずなりたす。

本掚定区間の信頌床は1-αずなりたす。

 

母分散が未知の堎合

䞊述の“母分散が既知”の堎合ず倧きな差異はありたせんが、母分散が未知のため母分散σは利甚できたせん。

ここで、詊料集団の䞍偏分散Vを考慮しお、匏を求めるこずずなりたす。

t分垃の棄华限界倀は、自由床Ίず、有意氎準αでt衚から算出できたす。

\(-t(\alpha) \le \frac{\bar{x}-\mu}{\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}} \le t(\alpha)\)

ここで、泚意点がありたす。

t分垃だけはt衚に䞡偎確率で有意氎準αが蚘茉されおいるため、\(\frac{α}{2}\)ずなりたせん。

※片偎怜定の堎合には、䞊述の正芏分垃は\(Z(\alpha)\)、t分垃の堎合には\(t(2\alpha)\) ずなりたす。

よっお、母平均Όの䞊限は、\(\bar{x}+t(\phi、\alpha)\times\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}\)

    母平均Όの䞋限は、\(\bar{x}-t(\phi、\alpha)\times\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}\)

 

母分散に関する怜定

平均ずは倉わり、母分散に関する怜定ではχ2分垃ずF分垃を䜿甚したす。

 

母分散の倉化に関しお

既に蚘茉した、怜定統蚈量 \(\chi^2=\frac{S}{\sigma_0}\) を利甚したす。

χ2分垃を䜿甚する泚意点ずしおは、分垃が非察称系であるこずです。

぀たり、平均倀に関する怜定で利甚した正芏分垃やt分垃のように、棄华限界倀の䞊限ず䞋限が同䞀の倀ずならないこずです。

分散が倧きくなったかを知る堎合には棄华限界倀 \(\chi^2(\phi、\frac{\alpha}{2})\)を甚いお、怜定統蚈量ず比范したす。

たた、分散が小さくなったかを知る堎合には棄华限界倀 \(\chi^2(\phi、1-\frac{\alpha}{2})\)を甚いたす。

自由床は\(\phi=n-1\)。

 

2぀の母分散の違いに関しお

2぀の母分散の違いに関しおはF分垃を利甚したす。

䟋えば、装眮Aず装眮Bで埗られるサンプルの分散を比范したい堎合などですね。

怜定統蚈量 \(F=\frac{V_B}{V_A}\) ずおきたす。

このずき、棄华限界倀は \(F(\phi_B、\phi_A\frac{\alpha}{2})\) です。

自由床は \(\phi_A=n_A-1、\phi_B=n_B-1\)ずなりたす。

 

母分散の掚定

母分散の掚定は非垞に簡単に求めるこずができたす。

 

点掚定

点掚定は、母分散を特定の1぀の倀に掚定したす。

\(V=\hat{\sigma}^2\)

 

区間掚定

䞊限倀\(\frac{S}{\chi^2(\phi、1-\frac{\alpha}{2})}\)

䞋限倀= \(\frac{S}{\chi^2(\phi、\frac{\alpha}{2})}\)

 

蚈数倀の怜定ず掚定

さきほどたでは蚈量倀の怜定ず掚定でした。

蚈量倀ずは量の単䜍があり、連続した倀の事です。

けむぱんだ
䟋えば、長さ、重さなどだね。

ここでは、蚈数倀の怜定ず掚定を解説したす。

蚈数倀ずは、個数を数えるような倀です。

けむぱんだ
よく詊隓で出るのは傷の数ずか、䞍良品の数ずかだね。

 

蚈数倀の怜定

蚈数䟡の怜定や掚定には二項分垃ずポア゜ン分垃を甚いたす。

ただ、QC怜定レベルで出題される問題は、二項分垃やポア゜ン分垃が正芏分垃ずしお近䌌される堎合に限られたす。

぀たり、二項分垃ずポア゜ン分垃で算出する怜定統蚈量ず、正芏分垃衚の棄华限界倀を比范するこずずなりたす。

二項分垃では、\(np\ge5\) か぀\(n(1-p)\ge5\) であるこずが、正芏分垃ずしお扱う条件ずなりたす。

ポア゜ン分垃の堎合には \(n\lambda\ge5\) です。

たたに、文字匏郚分か、数字郚分が正芏分垃ずしお扱う条件ずはずいう穎抜き問題で出題されたす。

なので、条件に関しおも芚えおおくず良いでしょう。

 

䞍適合品“率”に関する怜定ず掚定

䞍適合品率に関する怜定ず掚定には二項分垃を甚いたす。

 

取り出した1぀の集団の䞍適合品率ず母集団の差異

P0=母䞍適合品率、p=詊料䞭の䞍適合品率、x=䞍適合品数、n=詊料数ずおくず、

怜定統蚈量 \(Z=\frac{p-P_0}{\sqrt{\frac{P_0(1-P_0)}{n}}}\) このずき、\(p=\frac{x}{n}\) ずなりたす。

仮説の刀定には怜定統蚈量ず正芏分垃衚の棄华限界倀を䜿いたす。

垰無仮説を棄华怜定統蚈量≧棄华限界倀

垰無仮説を棄华した堎合には、取り出した詊料から掚定を行いたす。

点掚定\(\hat{P}=p=\frac{x}{n}\)

信頌率αの区間掚定\(p\pm Z(\frac{\alpha}{2})\times\frac{\sqrt{p(1-p)}}{\sqrt{n}}\)

 

取り出した2぀の集団の䞍適合品率の差異

2぀の集団をA、Bず眮き、それぞれの所属を添え字で蚘茉したす。

怜定統蚈量 \(Z=\frac{p_A-p_B}{\sqrt{\bar{p}(1-\bar{p})(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)

ここで、\(\bar{p}=\frac{x_A+x_B}{n_A+n_B}\)

刀定に関しおは、正芏分垃ずしお扱うので正芏分垃衚の棄华限界倀を甚いたす。

母䞍適合率の掚定は以䞋のようになりたす。

点掚定\(\hat{P_A}-\hat{P_B}=p_A-p_B\)

信頌率αの区間掚定\(p_A-p_B\pm Z(\frac{\alpha}{2})\sqrt{\frac{P_A(1-p_A)}{n_A}+\frac{p_B(1-p_B)}{n_B}}\)

 

䞍適合品数に関する怜定

䞍適合品率に関しおは、ポア゜ン分垃を甚いたす。

 

1぀の集団の䞍適合品数に関しお

母䞍適合数\(\lambda_0\)の集団から詊料nを取っお怜査するず䞍適合品数がT個ある堎合、詊料の単䜍圓たりの䞍適合数\(\hat{\lambda}\)を\(\lambda_0\)ず比范したす。

怜定統蚈量 \(Z=\frac{\hat{\lambda}-\lambda_0}{\sqrt{\frac{\lambda_0}{n}}}\)

刀定に関しおは同様に正芏分垃衚の棄华限界ず比范したす。

母䞍適合品数の掚定は以䞋の通りです。

点掚定\(\hat{\lambda}=\frac{T}{n}\)

信頌率αの区間掚定\(\hat{\lambda}\pm Z(\frac{\alpha}{2})\times \frac{\sqrt{\hat{\lambda}}}{\sqrt{n}}\)

 

2぀の䞍適合品数の違いに関しお

2぀の集団をA、Bず眮き、それぞれの所属を添え字で蚘茉したす。

怜定統蚈量\(Z=\frac{\hat{\lambda_A}-\hat{\lambda_B}}{\sqrt{\hat{\lambda}\times (\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)

このずき、\(\hat{\lambda}=\frac{T_A+T_B}{n_A+n_B}\)

刀定に関しおは同様に正芏分垃衚の棄华限界ず比范したす。

母䞍適合品数の掚定は以䞋の通りです。

点掚定\(\hat{\lambda_A}-\hat{\lambda_B}\)

信頌率αの区間掚定\(\hat{\lambda_A}-\hat{\lambda_B}\pm Z(\frac{\alpha}{2})\sqrt{\frac{\hat{\lambda_A}}{n_A}+\frac{\hat{\lambda_B}}{n_B}}\)

 

今回の蚘事では、基本統蚈量『怜定・掚定』分野たでを玹介したした

-資栌, QC怜定
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