どうも、RyeChemです。
今回の記事では就活・企業選びの軸に関して、特にやりがいで選ぶ危険についてです。
- 就活・転職にあたり企業選びをどう進めて行けばよいか分からない
- 就活・転職で失敗したくない
- 複数内定を貰った時に厳選の仕方
人生の大きな分岐点と言っても良い就活
特に就活は今まで学生という立場だった若者が社会人となる大切なイベントですよね。
前々から着実に準備を進めている学生は案外少なく、就活が迫ってきてから焦りだす人も多いですよね。
私は化学系出身で、ブラックで有名な有機化学系の研究室だったので、割と焦って就活した組です。。。
その中でまず一番にぶち当たるのは就活の軸、企業選びの軸でしょう。
転職が当たり前になりつつあるとはいえ、入社した会社に嫌な思いをせず楽しく定年まで働けるのが理想かと思います。
なので、入社後もこの会社を選んで良かった!と思えるような企業を選択し、内定を貰い、社会人の門出を迎えたいですよね。
そこで特に学生の人が企業選びの軸として考えるのは『やりがい、専攻に最も近い』という理由です。
私も当初は『やりがい』を第一理由として自分が親しんできた専攻に近い事業を有する企業を選択していました。
ただ、“やりがい”で選ぶのはちょっと危険かも知れません…。
その理由は学生が会社に抱くイメージが違う可能性が極めて高いからです。
バイト先の正社員になるのならともなく、社会経験が乏しく企業の外面しか把握していない学生が頭に思い浮かべるイメージが的を得ていなくて当然です。
なので入社後に望んで入社し希望の仕事を…!と思ったのになんか違う。。。っていうのは結構ありがちです。
私は最終的に待遇や環境で内定した複数社から今の会社を選びました。
私は入社後様々なテーマに携わり、それこそ希望外の、専門外のテーマも担当してきました。
しかしそこで得た気づきは『やはりやりがいで選ばなくて良かった』ということでした。
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ということで、私の経験も交えて企業選びの軸を、特に『やりがい・専攻を活かせる』を軸にするデメリットについて触れます。
Contents
就活の軸・企業選びの軸は4つ
私が就活・企業選びの軸として考えるのは4つあります。
就活・企業選びの軸
- やりがい・専攻を活かせる
- 労働環境(勤務地等)
- 労働条件(年収・残業時間等)
- 将来性
学生が考える就活・企業選びの軸の優先順位
多くの場合、上記の順に考える学生が多いです。
- まず自分の専攻を活かせる・やりがいのある事業を有する企業をピックアップ。
- その中で同時に勤務地等を確認し、労働環境の一部を確認します。
- そうして選ばれた企業の中で年収や残業時間を見て取捨選択…。
企業の外面から段々内面を考えていく、という感じですね。
企業研究が浅くても分かる会社の事業から大雑把に選択肢、企業研究が進むと企業の内面である労働条件を知る。
順番としては企業の外部情報から内側を徐々に知るのが当然ですよね。
しかし、知った事実が早い事柄ほど意識はそちらに向かい重視してしまうのはありがちなミスです。
特に就活にかける時間が不足する多くの人にとっては表面上しか調査出来ないのはありがちです。
でも、会社の内面に近ければ近いほど会社の本質を表しており、重視すべき事柄ですよね。
そして何といっても内面に近い事柄は変更が効きづらい。
つまり、仕事内容面は比較的簡単に異動でどうにかなるにしても、勤務地の変更(労働環境)となるとハードルが高い。
そして、労働条件(年収・残業時間など)は転職しなければどうにもならない可能性が高いです。
じゃあ最初から労働条件や労働環境を軸に企業選びを進めましょうねって話なんですよ。
私が考える就活・企業選びの軸
上記を踏まえて私が入社して今に至るまでに様々な経験や他社に行った同期の実話を参考に考えると…。
重視すべき就活・企業選びの軸
- 労働条件(年収・残業時間等)
- 労働環境(勤務地等)
- やりがい・専攻を活かせる
ということで、学生の考えとは真逆です。
基本的に変更が効きづらい項目を重視して会社選びは進めた方が絶対良いです。
なぜなら、年収に不満を感じたら転職しか道はないですよね?
勤務地に不満を感じても、なかなか勤務地の変更を伴う異動は会社のタイミングもあり難しい。
では、皆が優先しがちな『やりがい・専攻を活かせる』を軸とするデメリットに関して自身の経験も交えて解説します。
企業選びの軸:やりがい、専攻を活かす『危険性』
学生が特に考えがちな企業選びの軸はやりがい・専攻を活かすという事。
ですが、私としては労働条件や環境と比較すると優先度の低い項目だと考えます。
その理由を列挙します。
やりがいを重視するのは危険な理由
- やりがいはどんな仕事にもある
- 学生のイメージと会社事業の現実の不一致
- 同じ仕事をずっとできるわけではない
- 「ちがう…。」と感じたら部署異動も出来る
やりがいはどんな仕事にもある
まず私が最初に言いたいのはコレ。
『やりがいなんてどんな仕事にもあるんです』
つまり学生時点で考えるやりたい事は恐らく今までの経験上「まあ好きかな」と思えた事ですよね。
でも学生時代に想像できる業務内容は細部も知らない浅いイメージでしかない。
インターンという短い期間で業務を知る機会はありますが、実際に“仕事”として捉えないと見えてこない事も多いです。
ココがポイント
就活生が本当に“仕事”を真剣に考える期間というのは多くの人はかなり短い
卒業年の前年の夏から動き始め、早い人であればその春。遅ければ秋ぐらい。
多くの人は就活に対して1年以下の準備期間しか設けていません。
定年までの40年以上の期間、その職業を“仕事”とする事に対する理解度は確実に深くないでしょう。
バイトの延長線上といった軽いイメージでしかない。
この『イメージの浅さ』と『仕事に対して軽く考えている』2点から生み出された“やりがい”は本物でしょうか。
どんな仕事にもやりがいはあり、結局はそこに気づけるか否か。
だと考えています。綺麗事かも知れませんが。
例えば、俺はスポーツは野球が一番!と考えてるとして、とは言えどもサッカーもバスケも真剣にやったわけではないですよね。
サッカーにもバスケにも奥深さはありやりがいはあるけれども気づけるほど取り組めていないだけでしょう。
もしかしたら自分にとっての一番は野球でないかも知れない。
ココがポイント
仕事も同じで魅力に“気づけるか”、“気づけないか”というだけ
ただし、魅力に気づくためには仕事に対してある程度の深度まで経験を積み、前向きに取り組む必要があります。
そして前向きに取り組むためには労働条件や環境が著しく影響して来るのです。
なので、学生時代に考えた“やりがい”が全てではないし、“専攻外”だとしても嘆く事はないです。
もし、就活に失敗し自分の希望とは違う仕事をすることになっても悲観する必要はない、と私は思います。
学生の抱くイメージと実際のギャップ
次の理由は『学生が抱く仕事イメージと現実のギャップ』です。
特に、俺はこれがやりたい!と限定している人ほど陥りやすいミスです。
このギャップには2つのケースが考えられます。
理想と現実のギャップ
希望部署に行けたが、想像と業務が一致しない場合
希望部署には行けたが、担当テーマが異なった場合
想像と業務の不一致
学生時代に専攻していたことはアカデミックな研究です。
学問領域の追求という意味合いが強いアカデミックな研究では企業の目的とは大きくずれます。
ココがポイント
企業の目的は利益追求のための研究
企業の研究というのは結構泥臭いものです。アカデミックな研究よりもかなり。
花形の新発見という魅力より素材の改良、コストダウン、プロセス改良が企業の花形です。
ココがポイント
アカデミックのように複雑で難易度の高い新発見を追求するコストと時間、達成確度が企業にとってはリスク
なので、既存技術を改良し幅広く、そして既存製品のプロセス改良によるコストダウンの方が圧倒的に着手しやすい。
時間もコストも抑えつつ、利益を伸ばす方法を取るのが企業です。
なので、アカデミックの研究に興味を持ったものほど企業の研究とのギャップは感じると思います。
泥臭い企業の研究を一部伝えるとするなら、工場への開発品の移管が挙げられるでしょう。
製品を世に排出するにはラボスケールから実機スケールという大幅なスケールアップが必要になります。
その際、ラボスケールでは無視できた様々な問題が実機スケールともなれば発生します。
そのため厳密に製造処方を固める必要があるのです。
例えば温度幅が2℃変わればどう影響するのか、原料の量が1%少なければどうなるのか…。など
そういったデータをひたすら条件を微妙に変えて取得していく、なんてのも研究の一部。
このように学生時代に自分の経験をもとに想像した理想と現実の業務は大幅にギャップがあります。
そのギャップに違和感を感じ、転職していく人も少なくはないです。
担当テーマが理想と違う
私は化学業界に携わっているので、化学業界を基に話します。
化学というのは本当に幅広く様々なモノに関与するため、化学メーカーの製品群は非常に多岐に渡ります。
エチレンなどの川上製品からコーティング剤や接着剤などの川下製品まで。
その中で本当に自分の専攻が活かせるような研究テーマを担当するかは分からないという事です。
- 低分子の専攻だったのに高分子のテーマに配属された。
- 無機化学専攻だったのに、有機系のテーマに配属された。
- 分析系だったのにプロセス研究に配属され化学工学的な知識が求められる部署だった。
こんなのはありがちです。
何故なら学生時代のたった一年、院を出てもたった3年程度の研究期間は社会人の何十年といった期間よりは圧倒的に短いから。
つまり学生時代の専攻なんてものは社会人から見たら齧った程度に過ぎません。
そもそもアカデミックの研究と企業の研究はベクトルが違うので専攻と配属を一致させる意味があまりないのです。
言ってしまえば、またゼロから勉強しなおしです。
自分のやりたい事が限定的であればあるほどギャップを感じ、違和感を感じるでしょう。
ずっと同じ仕事が出来るわけではない
学生があまり意識しない点はキャリアアップに関してです。
大卒や院卒の殆どは総合職として採用されます。
つまり会社の基幹業務を管理する立場にゆくゆくはなります。
若手の内は研究を実施する研究員として、中堅になれば中間管理職としてテーマを指揮する。
さらにキャリアアップすれば役職として課や部署を管理する仕事がメインになって行きます。
研究職として夢を見ていても、実際に研究を実施するのは若手の内だけが殆ど。
だんだんとデスクワークの量は増え、若手が実験し得られたデータを基にテーマを推進するのが主になります。
さらにいけば、実験には殆ど携わらず調査や管理がメインとなって行きます。
つまり、学生時代に夢見て“やりがい”を感じた事が仕事として続けられない可能性は高いです。
会社都合による部署異動もある
上記で挙げたのは同一部署でも入社年数がたてば、、、という話です。
こちらはそもそも部署異動により求めていた仕事が出来なくなるケースです。
基本的に、年に数回の面談により個人の希望やキャリアプランを考慮され、部署は決まります。
私の会社では結構要望は通り、部署を移動させてくれる場合が多いです。
しかしながら、会社都合により部署を移動させられるケースもあります。
会社は利益追求の為に、利益率が低い・売上が低いテーマより伸びしろの高いテーマに注力したいと考えます。
そして世の中の流れや取引先の状況などによりテーマの期待値は変動し、会社は臨機応変に対応する必要があります。
臨機応変な対応には人員配置の調整も含まれます。
これにより自分がやりがいを感じていた仕事・テーマから離れる場合も可能性の内に考慮しておく必要があります。
会社によっては部署異動がしやすい
最後の理由は部署異動の選択肢があるという事です。
これは企業選びの軸に“やりがい”を考慮していなくても、実際仕事に携わり「違う…。」と感じたら部署異動してしまえばいいという事です。
例えば会社の年収や残業時間などの労働条件や勤務地などの労働環境は変えようと思っても変えるのは難しいです。
しかし個人が抱く“やりがい”なんてのはいくつか仕事をするうちに見つかるものです。
見つからなければ部署異動してしまえば良いし、基本的に自分の気持ち次第です。
部署異動でなくとも担当テーマが変わるだけで“やりがい”を感じるかもしれませんね。
まとめ
就活・企業選びの軸に“やりがい”や“専攻を活かす”とするのは危険。
- “やりがい”はどの仕事にも存在し、気持ち的な要素も大きい。
- “学生の理想”は現実と大きくギャップがあり、イメージ像は浅いもの。
- “希望の仕事”は入社年数によりフェードアウトする可能性があり、会社都合による部署異動の可能性も。
- “仕事で満足“できなければ担当テーマ移動、部署異動により解決する可能性がある。