どうもRyeChemです。
今回の記事は【2024年最新:危険物取扱者(乙種4類/甲種)の合格率・難易度等の概要まとめ】です。
特に、受験者が多く需要と価値がある『乙種4類』と『甲種』に焦点を絞っていきます。
危険物取扱者はお手軽に取れる国家資格の1つで、資格自体の汎用性も高くメリットは大きいです。
就活や転職の材料として受ける人は多いので、危険物取扱者の資格に関心のある方の参考となるように書いていきます。
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Contents
危険物取扱者とは?
危険物取扱者は消防法に定められている危険物を取り扱う、または取り扱いの場に立ち会う際に必要となる国家資格です。
ここでいう危険物とは、消防法に基づくため “火災の危険性の高い物質” という位置づけです。
毒性の高い物質や環境に影響を及ぼす物質等の危険物は本資格の範囲外です。
あくまで火災の直接要因となり得る“危険物”です。
簡単に例示すると、アルコールやガソリンのような引火性の液体が分かりやすい例でしょう。
危険物取扱者の区分
危険物取扱者の資格には3つの区分があります。
『甲種』、『乙種』、『丙種』の3つで、甲種が一番難易度が高くなっています。
それぞれの資格に応じて、危険物の取り扱える範囲が変わります。
甲種:消防法で定められている全ての危険物
乙種:危険物には第1類~第6類が存在し、合格した乙種〇類の危険物のみ取り扱える
丙種:乙種4類の中の更に限定された一部のみ
危険物取扱者の用途・役立つところ
危険物取扱者の用途は『危険物を扱う場所』にあるため、それに係る職業で必要となります。
危険物を扱う職業というのは皆さんの想像以上に幅広く存在する為、この資格の有用性が高まっています。
- ガソリンスタンド
- 化学メーカー全般
- 研究所
- 工場・製造所
- 分析センター・分析業務
- 消防署
- タンクローリーの運転手
ざっと例示しただけですが、多くの場所で使われる事が理解できると思います。
火災の危険性の高い物質なんて身の回りでいくらでも使われています。
なので、危険物取扱者の資格を必要とする会社は多く、就職・転職にはもってこいです。
ただ、基本的には使えると言えるのは『乙種4類』か『甲種』に限ります。
後述しますが、甲種は受験資格が設けられており、初回から甲種を受験できる人は限られています。
ポイント
ですので、甲種の受験資格があるなら甲種を、なければ乙種4類の資格取得を目指すのがお勧めです。
それ以外の資格に関しては、個人的には必要に迫られない限り取得する必要はないと考えます。
化学メーカー等に就職する際にも、実際に資格として効力を発揮するのは“甲種”or“乙4”です。
危険物取扱者の難易度・合格率
当然ながら、危険物取扱者の難易度は受験区分によって変化します。
- 『乙種4類』⇒非常に簡単
- 『甲種』⇒簡単
実は、化学系国家資格の中で“危険物取扱者”の資格は最も簡単な部類です。
参考程度に、他に化学系で有効な資格には公害防止管理者、高圧ガス製造保安責任者、QC検定などが挙げられます。
危険物取扱者は市販の参考書1冊あれば、確実に合格を勝ち取ることができます。
さほど参考書も内容的に重くはないので、それほど受験に当たり身構える必要はないでしょう。
危険物取扱者『乙種4類』と『甲種』の合格率
ここで、危険物取扱者『乙種4類』と『甲種』それぞれの合格率を見てみましょう。
危険物取扱者乙種4類
乙種4類の合格率はおおよそ40%前後です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024(令和6年~6月) | 59,842 | 19,947 | 33.3% |
2023(令和5年) | 223,797 | 71,670 | 32.0% |
2022(令和4年) | 151,979 | 47,841 | 31.5% |
2021(令和3年) | 160,248 | 57,842 | 36.1% |
2022(令和2年) | 200,876 | 77,466 | 38.6% |
2019(令和1年) | 221,867 | 85,669 | 38.6% |
合格率から見て「難しい…。」と不安に感じる必要はありません。
合格率が低い理由としては以下のような事が考えられます。
- 受験資格に制限がなく、誰でも受けられる資格である事
- 化学系の知識に苦手意識を持っている
- 馴染みない物質・言葉が出てくるので必要ない知識まで蓄えようとしてる
基本的に、『乙種4類』の場合には受験資格制限がなく、誰しもが受験可能です。
なので、資格合格の必要に迫られていない人も多数受験するので合格率を落ち下げている印象です。
参考書1冊で完結しますし、合格のボーダーラインも6割と低めなので楽な気持ちで挑みましょう。
資格は頭の良し悪しは関係なく、ただ必要な勉強時間を勉強できるかどうかだけ!
“やれば”合格できるし、“やらなければ”不合格になるだけの平等な世界。
やりさえすれば合格は勝ち取れるので、頑張りましょう~。
危険物取扱者甲種
甲種の合格率はおおよそ40%前後です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024(令和6年~6月) | 5,190 | 1,767 | 34.0% |
2023(令和5年) | 20,963 | 6,652 | 31.7% |
2022(令和4年) | 15,084 | 5,619 | 37.3% |
2021(令和3年) | 14,877 | 6,084 | 40.9% |
2022(令和2年) | 17,957 | 7,632 | 42.5% |
2019(令和1年) | 19,540 | 7,721 | 39.5% |
甲種は危険物第1類~第6類までの範囲を取り扱い、最も広範囲で難易度が高いです。
なのに、『乙種4類』と同程度の合格率になっています。
先ほど述べましたが、乙種4類は受験制限がなく、甲種は受験制限があることに起因します。
甲種の受験者は化学に多少なりとも知識がある集団ですので、乙種4類の合格率とは単純比較できません。
合格率があまり意味をなさないことは理解できるでしょう。
合格率が見せるほど本資格の難易度は高くないので、勉強期間を確保して確実に合格に結び付けましょう。
危険物取扱者の試験概要
危険物取扱者の試験申し込み方法は2種類あります。
- 一般財団法人消防試験研究センター (shoubo-shiken.or.jp)よりインターネット申し込みをする。
- 消防試験研究センターor消防本部に願書を貰いに行き、記入事項を記載して郵送。
年に複数回受けるチャンスがあるので、積極的に受験してみましょう!
受験資格
乙種4類は受験資格は無制限で誰でも受ける事が可能です。
しかし、甲種は下記の条件を満たした場合に受ける事が可能です。
- 化学系の専攻を修了している
- 化学系の授業を15単位以上取得している
- 乙種いずれかに合格し、実務経験が2年以上
- 乙種第1種~第6種のうち4種類以上取得している(組み合わせ有)
試験様式と合格基準
次に試験の内容について触れて行きます。
『乙種4類』、『甲種』いずれも試験科目は3つ。
- 法令
- 物理・化学
- 危険物の性質
いずれの科目も5択のマークシート方式となります。
上述の3科目それぞれ60%以上の正答率で合格となります。
最後に
危険物取扱者の資格は手軽に取れる国家資格で汎用性が非常に高いです。
就活・転職には有利に働く事も多いため、持っておいて損はないでしょう。
ただし、合格率の低さが気がかり、かつ資格勉強が苦手な方はWeb講義を受けるのもいいでしょう。
個人で買うテキスト代をWeb講義代に充てる、または両方を併用すればより確実な合格が叶うでしょう。
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