どうも、RyeChemです!
今回の記事では危険物取扱者『甲種』の問題内容、ポイントについて書きます。
こんな方にオススメ
- 危険物取扱者の資格を受けようか迷っている方
- 危険物取扱者の勉強を本格的に始める前に全体像を把握したい方
危険物取扱者の資格は気軽に取れる国家資格の1つで、汎用性も高いので是非取得を一考しましょう。
様々な企業への就職・転職に有利に働きますよ!
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さっそく試験内容とポイントに移っていきます。
危険物取扱者の問題内容をさっと把握して、資格取得へのステップに繋げてくださいねー!
危険物取扱者『甲種』ってどんな問題が出る?
まず、簡単に説明すると危険物取扱者は消防法で定められている危険物を扱う際の法令や物質の性状、化学的な基礎知識等が出題されます。
消防法で定められる物質なので、簡単に言えば“火災の危険”のあるものです。
例えば、お酒や消毒などに使用されるアルコール類や、マッチで火を発生させる時に使われる赤リンなど。
科目は?
危険物取扱者の試験では計3科目あります。
1科目目は危険物を取り扱う際の保管場所は?消防法の適用を受ける量は?などの法令関係。
2科目目は化学・物理の高校レベルの基礎知識が出題されます。
3科目目は危険物の沸点や性状・特性などの物質の基礎知識が出題されますね。
『法令』と『物質の性質』の1科目、3科目目は基本的に暗記です。
2科目目の『化学・物理に関する基礎知識』は計算と知識問題です。
ではそれぞれに関して要点をまとめて解説していきます。
危険物に関する法令(全15問)
まずは1科目目に出題される危険物に関する法令です。
ココがポイント
法令に関しては、既に知識として知っている事はほぼなく、全員がゼロからの暗記になります。
内容的には一番範囲が広いです。
- 危険物の指定数量(消防法の適用を受ける危険物量)
- 危険物の貯蔵に関して
- 危険物取扱者の資格と業務
などなど。
全て暗記するだけなので、業務として必須でなければ内容的な理解は必要ないかなと思います。
つまり語呂合わせ等で自分の覚えやすい形で頭の中に入れればOKです。
あまり覚える段階で苦手意識を持つ必要はなく、択一式の問題なので選択肢を絞れる程度には覚えましょう。
ただ、危険物の指定数量や距離など数値で覚える必要がある所は確実に覚えましょう。
数値が問われるところは、うろ覚えでは選択肢が絞りづらいです。
特に、指定数量の問題は複数出題される傾向にあるので、ボーナス問題は確実に取っていきましょう!
文章の正誤問題なんかは、結構選択肢を絞りやすいので漠然と覚えていても正答できたりします。
問. 法令上、指定数量の倍数にかかわらず予防規定の倍数に定めなければならない製造所は次のうちどれか。
1.製造所 2.屋外貯蔵所 3.屋外タンク貯蔵所
4.屋内給油取引所 5.地下タンク貯蔵所
上記は実際の過去問なのですが、このように完全に暗記系です。
テキストには図が記載されているので、イメージや規模感と合わせて覚えると印象に残りやすくて良いですよ。
物理学及び化学(全10問)
2科目目は物理学及び化学ですね。
ココがポイント
物理学及び化学は高校レベルの基礎知識で、もしかすると勉強しなくても6割取れる人もいるかも。
個人的には一番簡単だったのですが、油断すると問題数が少ないので一番不合格になる危険性の高い科目です。
矛盾している様ですが、簡単だからこそあまり勉強時間を割かないので、傾向が変わると影響を受けやすい科目です。
既に知っている知識も多くあり、日常の中でも想像できるような内容もあります。
ですが、気を抜かずに他の科目と同じように勉強時間を割けば、間違いなく取れる科目です。
- 燃焼と消火(可燃物、熱源、酸素供給源など)
- 物質の形態変化(気体、液体、個体)
- 比重、密度、熱容量、モルなどの計算
- ボイルシャルルやpV=nRTなどの法則
上記のようなどこか見た事のある問題が出題されます。
高校の時、物理や化学が苦手だった人でも解ける超基礎知識なので、絶対に落とさないように。
これに関しては暗記というより理解出来た方が楽なので、覚えるんじゃなくて理解する事を意識しましょう。
問. 不純物を含む炭化カルシウム100gに多量の水を加えて発生されたアセチレンガスの量は、標準状態で30Lであった。この炭化カルシウムの純度として最も近いのはどれか。
1.30% 2.64% 3.70%
4.81% 5.86%
このように、反応式とモルから算出するような問題が出題されます。
基本的に単一の知識だけでなく、式や法則を複合させて解くような計算が多いです。
なので、式や法則に関する理解がないと、単純に暗記しているだけではなかなか応用が効きません。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(全20問)
最後に、物性と消火に関する大問です。
ココがポイント
危険物の性質が混同しやすく、結構重め。火災予防と消火方法はEASY。
ここは殆ど、危険物の性質を覚える事に体力を使うと思います。
何故なら、各々の物質の引火点・発火点・沸点など多くの数値が登場します。
加えて、その物質の性質等も覚える必要があります。
数値だけでなく、馴染みない方は物質すら混同してしまうので、かなり厄介です。
自分で往復して、テストして、紙に書きだして‥‥。など工夫を凝らしましょう。
ここを乗り越えれば、もう合格は見えていますよ!
3科目目も結局暗記なのですが、出題数が多いので不意を突かれて落ちる事は少ないです。
問. リン化カルシウムの性状について、次のA~Eのうち正しい物の組み合わせはどれか。
A 白色の結晶である
B 乾いた空気中では安定である
C 非常に強く加熱すると分解してリン化水素が生成する
D 酸素や硫黄と高温(300℃以上)で反応する
E 空気中の水分と接触すると、カルシウムが生成する。
1.AとC 2.AとD 3.BとD 4.BとE 5.CとE
このように性状を覚えていないとダメなわけですが。。。
ただ、ある程度把握していれば消去法を使える事が分かるでしょうか。
これは合っている、違っているというのは明確に分かるものがあれば、選択肢から消せます。
そして、多くの場合は2択まで絞れるため、合格基準の6割は案外簡単だったりします。
まとめ
危険物取扱者の問題は暗記科目が多いが、択一式の為、選択肢が2択まで絞れる事が多い。
危険物に関する法令
- 完全に暗記科目
- イメージと合わせて覚えると楽
- 指定数量などの数値は確実に覚えよう
物理学と化学
- 一番出題数が少なく、厄介な科目
- 内容的には高校レベル基礎
- 計算問題が多く、式や法則などへの理解を必要とする
- 択一式だが、選択肢が絞りにくい
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
- 出題数が一番多く、正答率が安定しやすい科目
- 危険物の性質は混同しやすく、覚えるのが一番苦労する
- 選択肢がかなり絞りやすく、択一式のメリットを存分に生かせる