高圧ガス製造保安責任者アウトライン

資格 高圧ガス製造保安責任者

【すぐ分かる】高圧ガス製造保安責任者の難易度・合格率・用途は!?

2021年5月5日

 

どうも、RyeChemです。

今回の記事では、国家資格である高圧ガス製造保安責任者の用途や試験概要等に関して記載していきます。

 

高圧ガス製造保安責任者は使う用途は限られていますが、化学メーカーでは取得する人の多い国家資格となっています。

主に高圧ガス設備で業務を行う製造現場の方達に、ダイレクトに利いてくる資格です。

それ以外の、『研究』や『開発』、『品証』などの職場では、業務上“必須”というケースは僅かですね。

高圧ガスの資格で習得できる知識は化学企業で働く上で、「知っておいたほうが良いよね」程度です。

このように、資格と業務上の関わりはそれほど多くないと言えますが、数少ない化学系の国家資格です。

そのため、企業によっては昇格条件・職務条件として設定している場合もあります。

けむぱんだ
研究職として働く私も入社2年目で化学甲種の区分を一発合格しました!

 

化学メーカーへの就活・転職を考えている場合には、身近な国家資格と言えるので取得を目指すとよいでしょう。

そんな“高圧ガス製造保安責任者”の用途や難易度・合格率など概要等にさっそく触れて行きます。

 

高圧ガス製造保安責任者とは?

高圧ガス画像

高圧ガス製造保安責任者とは、高圧ガスに関する第一種製造者等にあたる事業所において、保安の為に設置しなければいけない各職務に選任されるための国家資格、および免状を交付された者の総称です。

 

と、ちゃんと説明すると長いのですが、ざっくり言えば…。

高圧ガス製造会社の製造所では安全・保安管理上の責任者を配置する必要があり、それに係る資格だという事です。

 

高圧ガス製造保安責任者の区分

高圧ガス製造保安責任者には試験区分が多くあり、その取得資格によって作業可能な範囲が変わってきます。

上から羅列していくと

  • 甲種化学・甲種機械責任者
  • 乙種化学・乙種機械責任者
  • 丙種化学(液化石油ガス)責任者
  • 冷凍機械(第一種~第三種)責任者

冷凍機械は別枠ですが、基本的には他の資格と同様で甲種・乙種・丙種が存在し、その取得区分により業務上扱える・担当出来る範囲が変わります。

甲種が最も扱える範囲が広く、乙種・丙種になると制限されていきます。

なので、【甲種⇒乙種⇒丙種】の順に難易度が下がっていき、甲種が最難関であり、最も有用な区分となります。

 

そのため、“甲種”の区分を取得することが“価値がある”と言えます。

是非、甲種の区分を受験することをオススメします。

 

高圧ガス製造保安責任者の“化学”と“機械”の違い

高圧ガス製造保安責任者の区分は“化学”“機械”があります。

ポイント

基本的には化学と機械の間に優劣はありません。

試験内容の観点で言えば、“化学中心”“物理中心”かといった具合です。

なので、業務上の関わりが強い方or得意科目な方で選択するのが良いです。

例えば…。

化学メーカーで高圧ガスの製造に従事 ⇒ 化学を選択

高圧ガス設備の設計等 ⇒ 機械を選択

周囲も高圧ガス製造保安責任者の資格を取得しているのであれば、合わせてみると良いでしょう。

 

高圧ガス製造保安責任者の用途

工場画像

高圧ガス製造保安責任者は基本的には高圧ガス設備に従事する為の国家資格です。

なので、主に製造業になる方、または製造現場の指揮を執る管理職に“必要な“資格です。

研究職、その他技術系総合職の方は、現場のマネージャークラスに異動する可能性もあるので、決して不必要な資格ではないです。

 

特に、化学系の企業によっては昇格・職務条件に高圧ガス製造保安責任者の資格取得が設定されていることもあります。

※大手メーカーでは良く見られるケースです。

ですので、化学系企業に就職・転職を考えている場合には取得を目指しましょう

加えて、現在化学系企業に勤務している方はスキルアップの為に受験をしてみると良いでしょう。

 

高圧ガス製造保安責任者の難易度・合格率

データ

さて、化学系企業では普遍な国家資格の高圧ガス製造保安責任者ですが、難易度・合格率はどのぐらいでしょうか。

まずは合格率からデータを開示していきましょう。

 

高圧ガス製造保安責任者の合格率(2021年、2020年)

〇令和3年度(2021年)実施データ

※全科目受験のみ(科目免除再受験者除く)

  • 甲種化学:111人/401人、  合格率20.7%
  • 甲種機械:231人/634人、  合格率36.4%
  • 乙種化学:391人/1714人、合格率22.8%
  • 乙種機械:964人/3848人、合格率25.1%
  • 丙種化学:473人/2625人、合格率18.0%

 

〇令和2年度(2020年)実施データ

※全科目受験のみ(科目免除再受験者除く)

  • 甲種化学:133人/470人、  合格率28.3%
  • 甲種機械:228人/680人、  合格率33.5%
  • 乙種化学:399人/1569人、合格率25.0%
  • 乙種機械:667人/3251人、合格率20.5%
  • 丙種化学:310人/2654人、合格率11.4%

合格率だけ見ると勘違いしてしまいそうですが、甲種が一番難易度が高いです。

基本的に“甲種”は管理者側の立場に立つ可能性のある人が受験し、実務経験が長いor院卒・大卒が多く見られます。

逆に“乙種・丙種“を取得する人は製造現場の作業員で実務経験が短いor高卒がメインです。

“合格率=難易度“と一概には言えないので、合格率だけで先入観を持ち、不安感を持たないようにしましょう。

 

高圧ガス製造保安責任者の難易度

さて、高圧ガス製造保安責任者の試験難易度はどの程度でしょうか。

基本的に合格率は難易度を表すと言い切れず、合格率が低いからといって試験が難しいと捉えるのは間違いです。

各区分で担当業務範囲が変われば、受験者の質も変化するからです。

けむぱんだ
合格率だけ見てビビる必要はないよ!

 

さて、実際に“甲種化学”を受験し一発合格した私の目線、会社内部の合格率から察するに、

  • 甲種化学・機械:難しい
  • 乙種化学・機械:普通
  • 丙種化学   :簡単

という難易度評価です。

※乙種・丙種に関しては受験経験はなく、甲種合格後に過去問に目を通したのみ。社内受験者の話等も併せて。

 

高圧ガス製造保安責任者は学識が解けるかが鍵

さて、甲種の難易度を“難しい”とした理由は1つ

ポイント

学識は計算問題と記述式の科目である事が理由です。

 

高圧ガス製造保安責任者には『学識』『保安管理技術』『法令』の3科目があります。

保安管理技術と法令はマークシート方式の、いわゆる暗記系です。

高圧ガス製造保安責任者では過去問に似通った問題が多く出題されるため、暗記系の保安管理技術と法令は正直簡単です。

暗記が得意な方からすると余裕、苦手な人でも勉強期間さえ取れば問題ないと言えます。

参考程度に、私は保安管理技術と法令にはそれぞれ一週間弱しかかけませんでしたが9割程度の正答率でした。

 

さて、問題なのは『学識』です。

これはガッツリ計算問題がメインで、後は語彙の説明などの記述式です。

計算が得意な方であれば問題ありません。

ただ、計算に自信のない人は苦戦するかもしれませんね。

私は『学識』に3週間程度の勉強期間を投資しましたが、体感ギリギリぐらいでした…。

計算が得意な知人は同程度の勉強機関でほぼ満点と言ってたので、明らかに差が出るのが『学識』です。

甲種の『学識』の試験問題は高校物理~大学初期レベルの計算問題と考えてください。

 

乙種・丙種は甲種に比べてかなり簡単

上述の通り、高圧ガス製造保安責任者は『学識』がネックとなります。

ただ、甲種の場合は計算が複雑で難しく感じるのですが、乙種・丙種のレベルになると並です。

そのため、乙種・丙種の場合には試験自体の難易度はグッと落ちる、といえます。

『保安管理技術』と『法令』は暗記系かつマークシートなので、過去問を周回すれば余裕でしょう。

なので、乙種・丙種は合格率を見ると不安かもしれませんが、試験自体の難易度は並以下なので安心してください。

 

高圧ガス製造保安責任者の試験概要

申込

さて、高圧ガス製造保安責任者の試験概要に移っていきましょう。

 

高圧ガス製造保安責任者試験の申し込み方法

高圧ガス製造保安責任者の試験申し込みには電子申請書面での申し込みの2パターンあります。

オススメはネットだけで完結する簡便な電子申込です。

手間がかからないので、電子申込の方が受験費用も500円ほど安くなっています。

高圧ガス製造保安責任者の試験は年1回で、毎年8月あたりから申込が開始します。

国家試験のお申込み | 高圧ガス保安協会 (khk.or.jp)

 

高圧ガス製造保安責任者の受験費用

高圧ガス製造保安責任者の受験費用は以下の通り。

甲種化学・機械:12700円(電子申込)

乙種化学・機械:8800円(電子申込)

丙種化学   :8200円(電子申込)

書面での申し込みでは上記+500円が手数料としてかかります。

 

高圧ガス製造保安責任者の受験日と受験資格

上述の通り、申し込み日は8月中旬~9月上旬までで、年1回の試験となります。

高圧ガス製造保安責任者の試験日は基本11月です。

 

受験資格

高圧ガス製造保安責任者は乙種~甲種まで各区分の受験資格は無しです。

つまり、誰でも受けることが出来、国家資格を所有することが出来ます。

万人が受けられる専門的な資格は合格率が低くなりがちなので、高圧ガス製造保安責任者にも同様の事が言えるでしょう。

専門的な資格で受験資格の制限が無いのは珍しい&チャンスなので、化学系に就職・転職を考えるのであれば取得を考慮しましょう。

 

高圧ガス製造保安責任者の試験様式と合格基準

気になる高圧ガス製造保安責任者の試験様式と合格基準に移っていきましょう。

 

試験様式

高圧ガス製造保安責任者では各区分の試験様式は全て同じです。

つまり、『学識』・『保安管理技術』・『法令』の3科目から成っています。

『学識』は計算と知識の記述式

『保安管理技術』および『法令』は暗記系の択一式(5択)マークシート方式です。

マークシート方式の『保安管理技術』と『法令』の試験時間は十分ですが、『学識』は記述式の為に試験時間との闘いにもなります。

 

合格基準

合格基準は各区分同様で、各科目が各々正答率60%以上です。

マークシート方式の正答率60%なので、『保安管理技術』と『法令』はそれほど難しくないと言えます。

 

高圧ガス製造保安責任者の科目免除制度

高圧ガス製造保安責任者には科目免除制度があります。

高圧ガス製造保安責任者の講習を受講し、その後実施される検定試験に合格すると国家試験時に科目免除されるというものです。

高圧ガススケジュール

検定試験では『学識』と『保安管理技術』の2科目に関して出題され、11月の国家試験より問題がやや易しくなっています

ここで科目合格が出来れば、11月の国家試験時に検定試験で合格した科目に関しては免除されます。

つまり検定試験でどちらも合格することが出来れば、国家試験では『法令』の1科目だけで済みます。

検定試験は講習を受講した人に限られるので、講習を受けずに検定試験を受験することは出来ません。

国家試験で3科目取るのと難易度面と分割して受けられるメリット以外には違いはありません。

 

まとめ

圧ガス製造保安責任者は化学系企業では普遍の国家資格。

特に高圧ガス設備の作業従事者でなくとも、昇格・職務条件として高圧ガス製造保安責任者の資格取得が設定されている企業も有り。

そのため、化学系企業への就職・転職を考えているのなら取得を考えましょう。

 

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