化学系資格完全版:実総合評価ランキング資格7選

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【高評価】化学業界で“取得推奨”オススメ資格7選!各資格を徹底解説!

2021年2月2日

 

どうも、RyeChemです。

今回の記事は【資格紹介:化学業界で“取得すべき”オススメの資格7選】です。

 

化学系の資格は実は少なく、学生のうちから取得できる、実務経験不要な資格が殆ど。

就職・転職を有利に進めるため、あるいは入社後の自己啓発を兼ねて、化学系資格を取得してみてはいかがでしょうか。

 

けむぱんだ
今回の記事はこんな人にオススメ!

  • 化学メーカーに就職を考えている学生
  • 化学メーカーへの転職を考えている社会人
  • 化学メーカー勤務で資格取得を目指したい方

 

それ以外の方でも、製造業に共通する資格等もありますので、是非参考に。

基本的に紹介する資格は国家資格であり、保有して損することはありません。

 

現大手化学メーカー研究職の私が、化学業界の一般則と実務面との兼ね合いから『化学系資格オススメ7選』を抽出しました。

※私は入社4年目で下記記載の資格取得済み(各資格のポイント等は資格カテゴリーから!)

これら化学系資格+αの実用面取得難易度からオススメ度合いをランキング形式で評価しました。

  1. 危険物取扱者(甲種)
  2. QC検定(2級)
  3. 知的財産管理技能検定(2級)
  4. TOEIC
  5. 高圧ガス製造保安責任者(甲種)
  6. 公害防止管理者(水質・大気)
  7. エネルギー管理士

まず、“化学系資格”を紹介後に、“非化学系資格”でも有効な資格群を紹介していきます!

 

危険物取扱者以外の化学系資格は難易度の割に実用度(実務との関連性)が低いためこの順位となります。

ただし、企業によっては上記化学系資格は昇級・昇格の条件になっている事もあるので、必要に応じて取得しましょう。

化学系資格+αのランキング“難易度編”“実用度編”も個別に記事を作成しています。

化学系資格の“難易度”ランキング編はコチラから!

化学系資格完全版:難易度ランキング資格7選
【完全版】使える化学系資格の“難易度“ランキング7選!全一発合格の実績から徹底解説!

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化学系資格の“実用度”ランキング編はコチラから!

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【完全版】化学系資格+αの“使える/実用度”ランキング7選!研究職が実務面から解説!

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オススメの資格を列挙した所で、資格について説明していきます。

 

化学メーカー就職後で業務上、資格は必要?

必要?画像

化学系の仕事に就くにあたりオススメの資格を上記に挙げました。

これは希望する部署・所属している部署に限らず、有しておいた方が良いでしょう。

ポイント

  • 紹介する資格は化学業界で汎用的に使えるから
  • 大企業ではジョブローテーションが活発のため、様々な資格取得は有利に働くから

特にジョブローテーションに言及すれば、研究職出身の方は、品管や生産技術、製造への異動も比較的しやすい特徴があります。

そのため、入社後も選択肢が広く持てる反面、様々な知識・技能を身に着ける必要もあります。

研究・品質管理(保証)・生産技術・製造は互いに関連性があるため、身に着けた知識は腐ることがありません。

それにより、資格取得は非常に価値あるものと言えます。

 

ただし、業務遂行において資格の取得が必須か、と言われればそんなことはありません。

むしろ、資格の知識を有していないと出来ない業務の方が圧倒的に少ないです。

しかしながら、昇給昇格条件であったり、企業・職場によっては資格取得が推奨される場合が往々にしてあります。

なので、是非とも資格取得を目指しましょう。

 

化学メーカー勤務にオススメの“化学系資格”

資格画像

まずは『化学系資格』から資格概要も併せて解説していきます。

個人的な観点から、実用度と難易度を考慮し、オススメ度をA~Cで評価します。

 

危険物取扱者・・・オススメ度:A

まずは定番、危険物取扱者ですね。

危険物取扱者は国家資格で、化学メーカーに限らず、とても汎用性のある資格です。

なので、オススメの資格の中で唯一の必須級資格と言えます。

企業では危険物に該当する物は日常的に扱いますので、それに係る危険物取扱者は非常に有用です。

実務の中では、危険物の貯蔵量(指定数量)であったり、危険物の基礎物性等が役に立ちます。

 

試験概要

危険物取扱者は“甲種”、“乙種”、“丙種”の3種の試験区分があります。

甲種が一番難易度が高く、丙種が難易度が低いです。

また、乙種・丙種は誰でも受験可能ですが、甲種は受験資格があります。

試験方式は5択のマークシートで、全3科目、各々60%以上で合格になります。

 

化学業界に携わることを考えているのなら、危険物取扱者“甲種”を取得すべきです。

その理由は、最難関の甲種区分でも他化学系資格よりは簡単かつ汎用性のある資格だからです。

 

危険物取扱者の詳細は以下の記事からどうぞ!

危険物取扱者(乙種4類/甲種)の試験概要(難易度・合格率等)
【2023年最新】危険物取扱者(乙種4類・甲種)の合格率・難易度等の概要まとめ

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高圧ガス製造保安責任者・・・オススメ度:C+

高圧ガス製造保安責任者は化学メーカーの中では取得者の多い資格です。

しかし、業務上で資格知識が必要かと言われれば…。必須とは言えません。

また、簡単に取れる『危険物取扱者』と比較して高圧ガス甲種の難易度は跳ね上がります。

その観点から、オススメ度は“C+”とさせてもらいました。

ただ難易度や実業務との関連を度外視して、純粋に就活・転職時の有利さで評価するなら、当然危険物取扱者甲種よりも高めです。

化学系資格と言えば『危険物・高圧ガス・公害防止』の3点セット。

化学業界では割と認知された資格かつ、数少ない汎用的な化学系資格の1つなので価値があります。

 

実務との関連性を挙げるとすれば…。

分析用フローガスボンベ(水素・窒素・ヘリウム等)の取り扱い

溶媒の爆発上限・下限の知識等が挙げられます。

 

試験概要

高圧ガス製造保安責任者の試験区分は危険物取扱者同様に“甲種”、“乙種”、“丙種”の3つがあります。

ただ、違いとしてさらに“化学”と“機械”の区分が存在しています。

なので、“甲種化学”、“甲種機械”、“乙種化学”、“乙種機械”のようになっています。

 

化学メーカーだから“化学”というわけでもなくて、部署によっては“機械”の方が適する場合があります。

製造設備等は化学工学の知識が必要ですが、その場合において“化学”より“機械”の方が適していたり…。など。

なので、受験するとしたら“甲種化学”か“甲種機械”をお勧めします。

ですが、“甲種”区分の一発合格率は10%程度なので、難しければ“乙種”を合格してから臨むといいかも知れません。

 

この資格の試験科目は3つ、“法令”、“保安管理技術”、“学識”。

法令・保安管理技術はマークシート方式、学識は計算有の記述式です。

各々の科目60%以上で合格となります。

私は計算が苦手だったので、学識は結構危なかったです(笑)

 

高圧ガス製造保安責任者の詳しい概要はコチラ!

高圧ガス製造保安責任者アウトライン
【2023年最新】高圧ガス製造保安責任者の難易度・合格率・用途は!?

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公害防止管理者・・・オススメ度:C+

公害防止管理者もまた、高圧ガスに並ぶ難関の化学系資格ですが、化学業界では取得者が多いです。

基本的には『高圧ガス製造保安責任者』と同じ扱いですね。

実務上の直接的な関わりは薄く、資格取得難易度は高めなのでオススメ度は“C+”

ただし、数少ない化学系資格であり、化学業界では認知度の高い資格です。

そのため、企業によっては昇格・昇級の条件とする場合もあり、就活・転職上の優位性は高いです。

 

実務上の関わりを挙げるとすれば、廃液・排気の環境への排出等です。

環境中に排出可能な物質の濃度基準は法によって定められているため、企業はそれを遵守する必要があるわけです。

実際は、化学メーカーでは安環・保安の部署が管理するため、研究職場の直接的な実務上のかかわりはありません。

 

試験概要

公害防止管理者には種類があり、“水質”、“大気”、“騒音・振動”、“粉じん”、“ダイオキシン類”があります。

化学メーカーでオススメは“水質”と“大気”です。

他は化学メーカーの性質上、関係性が離れてくるので、あまり取得する人はいません。

 

また、水質・大気ともに第1種~第4種までの試験区分があり、第1種が最難関です。

何が変わるかというと、試験範囲(科目数)が区分により変わります。

もちろん、第1種を取得すべきなので、“水質1種”or“大気1種”をお勧めします

 

“水質1種”・“大気1種”ともに一発合格率は10%程度とされています。

ただ、合格した科目に関しては以後の受験時に3年間免除されます。

そのため、複数年での取得を目指すのであれば、非常に取得難易度は易化します。

試験では全てマークシート方式で全科目60%以上取得で合格になります。

 

体感としては、記述がない分高圧ガス製造保安責任者より簡単に感じました。

完全に暗記特化の資格のため、覚える範囲は膨大で、勉強期間は長めに取った方が無難です。

 

公害防止管理者(水質・大気)の詳しい概要はコチラ!

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エネルギー管理士・・・オススメ度:C

エネルギー管理士は化学メーカーの中でも限定的な資格と言えます。

上記例示した資格よりオススメ度は下がり、“C”の評価です。

難易度的には、高圧ガス製造保安責任者や公害防止管理者と比較すると、多少易化します。

ただし、研究職場・品質保証等では必要とせず、どちらかというと生産技術の特に実機設備に係る仕事。

“化学工学系”の出身であり、保全や生産技術の設備担当部署に所属になった場合にオススメと言えます。

 

試験概要

エネルギー管理士の試験には4科目あり、内3科目は“熱分野”と“電機分野”の選択科目となっています。

4科目それぞれ60%の得点率を取得すれば合格となります。

また、公害防止管理者同様、科目免除制度(3年持続)があるので、一発合格を目指さなければ比較的簡単に取れます。

 

メーカー(製造業)就職でオススメの非化学系資格は?

メーカー画像

さて、上記に挙げた資格は化学系資格のオススメでした。

以降は化学に限らず、メーカー(製造業)に従事する方または目指す方にオススメの非化学系資格を挙げます。

 

QC検定(2級)・・・オススメ度:B+

QC検定は品質管理に関する資格です。

製造業において製品の品質管理というのは企業の信用に関わる問題なので、非常に大事です。

品質保証の部署では必須級の資格ですが、研究職その他にも通じる部分があり、メーカー勤務なら是非取得を目指した資格と言えます。

技術系の方であれば、業界に限らずオススメできる資格ですね。

資格取得難易度も普通で、実務に直結する部分が多いためオススメ度は“B+”です。

QC検定と実務上の一例を挙げるなら、例えば、研究職では日々実験を行いますよね。

それら実験の計画の立案、開発品・製品の分析手法・データの取り扱い等に関して学ぶことができます。

民間資格ではありながら、実務面にマッチする数少ない資格のため、近年では受験者が増加しております。

受験料が安いのもメリットと言え、学生のうちから取得すると就職に有利でしょう。

 

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試験概要

2級まではマークシート方式です。

科目は“手法分野”、“実践分野”があり、それぞれ50%の正答率かつ全体で70%の正答率で合格となります。

実務レベルだと2級で十分使えます。

 

知的財産管理技能検定(2級)・・・オススメ度:B

知的財産管理技能検定は非常に汎用性が高く、関係しない業界の方はないと言えます

特に、モノづくりの企業では知的財産権がなければ利益を得る事は出来ませんので非常に重要です。

企業では良い発明を生み出すだけでは、利益を確保することができません。

良い発明に加えて、良い特許網を構築することで始めて意味を成すのです。

研究職場であっても、自社開発品の特許出願・クリアランス・検証・調査は日々行われます。

知財検定の取得難易度は普通~やや難で、実務上との関わりが大きいことからオススメ度は“B”です。

 

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試験概要

知的財産管理技能検定には科目が2つ、“学科”と“実技”です。

ほとんどの問題が択一式で、実技の一部に記述式が混ざっています。

ただ、記述式と言っても簡単な計算問題であったり、選択肢にある文字を書くだけです。

 

しかし、知的財産管理技能検定の難しい所は2級の場合だと合格基準が80%以上の点です。

いかに択一式の問題と言えども80%以上取るとなると少しプレッシャーを感じました。

 

TOEIC・・・オススメ度:A~C

皆さんご存じ、日本では普遍の“ビジネス英語”力を図る試験の『TOEIC』です。

多くの企業がTOEICを英語力の指標としているので、ハイスコアを目指して損はないです

 

TOEICの点数が高くても、喋れなければ意味がない

と言う方もいますが、英語で会話出来る方はTOEICの点数、特にリスニングはかなり高いです。

寧ろ、TOEICのハッキリと聞き取りやすいリスニングすらロースコアで会話をできるはずがないのです。

ポイント

つまり、TOEICの点数が高くて喋れない人はいますが、その逆はいないということです。

 

そもそも、TOEICは資格なのでハイスコアを持って無駄になることはありません。

就活・転職で有利に進めるなら“800点”は欲しい所。

日本は学歴社会のため、大手企業の殆どは難関大学の学生を新卒採用しています。

理系院卒の平均スコアが600点弱と言われているので、800点程度でようやくアピールポイントと言えます。

また、学生のうちはTOEICハイスコアを資格として扱えますが、社会人からは英語能力としての位置づけに代わります。

つまり、学生では数年前のハイスコアでも資格の絶対値として選考の優劣に働くのですが、社会人では過去数年前に取得したハイスコアより直近のスコア(今の能力)が重視されるということ。

社会人の皆さん、また特に転職を考える方は継続的なスコアアップを目指して勉強しましょう。

学生時代から計7回の受験で平均スコア560点だった私が、勉強期間たった2ヶ月で840点取得した方法も参考にしてくださいね。

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まとめ

  • 化学系の資格は少ない。
  • 取得しやすく実用度の高い資格は危険物取扱者・QC検定・知的財産管理技能検定!
  • 化学系資格を取得したいなら危険物取扱者・高圧ガス製造保安責任者・公害防止管理者・エネルギー管理士の国家資格を受験しよう。
  • QC検定・知的財産管理技能検定・TOEICは汎用性が高く、転職にも使える有用資格。

 

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