どうも、RyeChemです!
今回の記事は【TOEIC L&R:IPテスト(オンライン)/公開テストの比較とスコア・難易度の違い)】です。
元々、TOEIC L&RのIPテストは公式の公開テスト(オフライン)受験と同様の受験形態でした。
しかし、2020年からTOEIC L&RのIPテストはオンライン受験が可能となりました。
オンライン受験の導入は、感染症流行の影響下の中で進められた1つの対策です。
その甲斐もあり、企業やその他団体がIPテストを実施する際には、リスクや手間を軽減させることができています。
ただし、IPテスト(オンライン)と公開テスト(オフライン)では案外“違い”があります。
今回は、IPテスト(オンライン)と公開テスト(オフライン)の受験上の“違い”に関して解説していきますよ!
今回の記事はこんな方にオススメ!
- TOEIC L&Rの概要を知りたい方
- TOEIC L&RのIPテスト(オフライン)を受験予定の方
- TOEIC L&RのIPテストから公開テストの受験を久しぶりに受験する方
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Contents
TOEIC L&R IPテストとは?
TOEIC L&R IPテストのIPとは“Institutional Program”の略で、IPテストは文字通り団体向けのテストとなります。
TOEICの公開テストは、①申し込み、②受験、③結果確認に至るまで個人で行う“個人受験”です。
企業等の団体が属するメンバーの英語力を把握または強化するために各個人が個別に公開テストを受験するのは不便といえます。
そこで、団体受験に特化したIPテストが基本的には利用されます。
TOEIC L&R IPテストの概要
TOEIC L&R IPテストの主な概要は以下の通りです。
- 主催者 :団体主導(⇔協会主導) ()内は公開テスト
- 申し込み:団体が一括で申し込み(⇔各個人が申し込み)
- 場所 :団体が自由に指定(⇔固定)
- 日程 :団体が自由に指定(⇔月2回(年24回)で固定の日程)
- 試験期間:団体が自由に指定(⇔午前・午後指定の時間)
- 受験料 :4,230円(⇔7,810円)
- スコア :スコアレポート(⇔公式認定書)
- 結果発表:約5営業日(⇔約1か月後)
IPテストの受験方式は2020年からオンライン・オフラインの2つに
TOEIC L&Rの公開テストはオフラインのマークシート方式しかありません。
一方、IPテストの場合は公開テスト同様にオフラインのマークシート方式に加えて、ネットワーク上で行われるオンライン形式が導入(2020年)されました。
IPテストを主導する企業等の団体としては、試験運営に関する手間が減り、より簡便に試験実施が可能となりました。
オンライン受験の運営上のメリット
- 受験者への手引き・指示が簡略化あるいは不要
- 受験者収容のための会場予約が不要
- 試験運営に係る担当者の削減あるいは不要
- 受験費が安く済み、団体の負担が軽減
- フレキシブルな日程・場所で開催可能で受験者数が確保しやすいなど
元々IPテストは団体向けの試験のため、オンライン方式の導入によって、より一層目的に沿った試験となっています。
TOEIC L&Rの公開テスト/IPテストの難易度・スコアの違いは?
気になることは、受験方式(公開テスト・IPテスト)の違いによるテスト難易度・スコア取得の差でしょう。
この点に関して解説していきます。
IPテストは過去問を利用している
IPテストと公開テストの差異として、出題される試験問題に1点だけ差異があります。
それは、“IPテストは過去問を利用している”ということです。
公開テストは新設問題を出題していますが、IPテストは公開テストの過去問を再利用している点に差異があります。
逆に言えば、公開テスト・IPテスト間で問題自体の難易度や質に差はないと言えます。
- 公開テストは月2回、年24回実施されているため、そもそも新設問題が膨大な量蓄積されている。
- 公開テストの問題用紙は持ち帰り不可なので、過去問の書籍が各出版社作成できない。
ということもあり、事実上IPテスト単体の対策は不可能となっています。
つまり、過去問を再利用することによる何らかの影響は全くありません。
IPテストと公開テストのスコアに優劣はない
IPテストと公開テストで幾分差があるので、スコアに優劣があると勘違いがなされています。
しかしながら、“IPテストと公開テスト間にスコアの優劣はありません”
- 過去問を再利用するIPテストは対策できそうだと思われますが、上述の通り事実上対策が不可能なこと。
- それに加えて、TOEICスコアの算出方法が1問5点のような絶対的な算出方法ではないことの起因します。
ポイント
TOEICのスコアは統計的な処理がなされ、受験者全体の“偏差値”で算出されます。
具体的には、数問間違えても990点(満点)取得の可能性もあれば、問題が難しければ感覚以上にハイスコアが出せるということです。
つまり、IPテスト・公開テスト間の難易度の差、各日程ごとの難易度の差が見受けられたとしても、統計上の分布でスコアが決定するので“難易度の影響を受けず、本来の実力が反映される”ことになります。
IPテストのスコアレポートは公式認定書と同様に幅広く使用できる
TOEICは資格なので、取得スコアは実績として幅広く利用することができます。
皆さんも大学受験時や就活時にはTOEICを受講し、公式認定書のスコアをもって記載あるいは提出したことでしょう。
実は、IPテストで得られるスコアレポートも公式認定書と同様の“公式の実績”として利用できます。
ポイント
特に、社会人の方であれば“ほぼ同等”の扱いでスコアを証明する書類となります。
学生時代には、大学がIPテストの実施を行うケースがありますが、皆がIPテストを受ける環境にありません。
そのため、平等を期すために、各個人がTOEICを受験し、公式認定書を利用することが殆どでした。
(履歴書にIPテストのスコアを記載しても就活先企業がIPテスト実施していれば正しく評価してくれる)
一方、社会人ではTOEICスコアは“転職”や“社内でのアピール”に利用することが殆どとなります。
TOEICスコアを重視する企業あるいは大企業であれば、基本的にIPテストを定期実施しています。
そのため、IPテストのスコアにより各企業は社員のレベル感を十分に熟知しており、“転職”や“社内でのアピール”においてスコアレポートの実績で比較することができます。
よって、社会人でTOEICのスコアを活用する場合にはIPテストのスコアレポートでも、公式認定書でも“どちらも可”な場合が多く見られます。